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築100年近い愛媛県庁「重要文化財」目指すなか課題は“耐震化”検討委で対策案取りまとめ【愛媛】
建築から100年近く経つ愛媛県庁の本館。歴史的な価値も高く県は国の重要文化財指定を目指しています。この建物を今後も使い続けていくため、耐震化などについて話し合う検討委員会が12日に開かれました。

細かい彫刻が施された石造りの外壁、ドーム型の構造物が特徴的な愛媛県庁本館です。

内木敦也キャスター:
「ロビーの床は大理石。階段を上った先にはステンドグラスがあるなど、モダンな雰囲気となっています。しかしこの建物、耐震化が課題となっているんです」

愛媛県庁本館は1929年に建築。現役の都道府県庁舎としては全国で3番目に古い建物です。3階の「貴賓室」は皇族や総理大臣を迎える時に使用。天井にはガラス製のシャンデリアも設置されています。4階の「正庁」は叙勲の伝達式などが開かれます。柱の上にはワシの彫刻もあり西洋の古典建築の独特の雰囲気をかもしています。

県庁本館は洋風建築の先駆けであることや、高い装飾性を備えていることなどが評価され、2021年には国の登録有形文化財に指定。愛媛県は重要文化財の指定を目指しています。しかし建物は築96年。2009年度に行われた耐震診断では建物の強度を示す指標が公共施設に必要な基準を下回っていて、地震への備えが課題です。

この状況を受け、県は耐震化や土砂災害対策など今後の方針の検討を進めていて、2回目の会議が開きました。

今回は庁舎の歴史・文化的価値を損なわないため、建物の基礎に「免震工法」を施す耐震化案のほか、雨もりなどに対して外壁を修繕するなど長寿命化の案が取りまとめられました。

この方針案は3月下旬にも正式に決まる見込み。来年度以降に設計などを進め、工事の完了までには最短で6年ほどかかるとしています。

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3月12日 18:47
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