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“市の責任否定”城山土砂災害で松山市が初の住民説明会「予見や回避は不可能」怒りの声も【愛媛】
愛媛県松山市にある松山城の城山で起きた土砂災害を巡り松山市が24日、単独で初めて住民説明会を開き、野志市長は「災害の予見や回避は不可能だった」とし、市の責任を否定しました。この回答に住民から市の姿勢に厳しい声が上がりました。

参加した住民:
「ええ加減にしてくれ。(説明会を)なんで今までしてこなかったんぞ。『逃げてる逃げてる』言われても仕方ない。あなたの今までの言動は」

野志市長:
「災害の原因がわからないと責任のある対応ができませんので、検討委員会の検討結果が出るのを待っておりました。説明会がこの時期になったことはご理解を頂きたい」

松山城の城山で去年7月に起きた土砂災害から約7カ月。松山市が初めて単独で開いた住民説明会には約80人の住民が集まり、会場では「遅すぎる」「あなたを市長と思ってない」など、厳しい意見が相次ぎました。

この土砂災害で注目されていたのは、城山の頂上付近に設けられた緊急車両用道路の設置を巡る影響や市の責任について。その回答は。

野志市長:
「本市として本件災害の発生を予見したり回避したりするのは不可能であったと考えられる。その管理に瑕疵(かし)があったと言えず、国家賠償法に基づく賠償は難しいと判断しました」

野志市長は市が依頼した専門家によって設計や施工の妥当性が確認されたと検証結果を説明。災害が地下水などが絡んだ複雑なメカニズムであったことなどから予見や回避は不可能だったと市の責任を否定し、住民への賠償は難しいという認識を示しました。

住民から質疑:
「責任は松山市があるんですよ。そこが崩れてるんですから。それは一言悪かったと最初から言うべきじゃないですか」

住民から質疑:
「改めて『質疑応答とか説明の機会を設けて下さい』とお願いしてるんです」

説明会は、市の責任を追及し改めて説明会の開催を求める住民、そして松山市との間で平行線が続きました。

参加した住民:
「全然納得してない。誰に聞いてもそう言いますよ。(住民説明会を)もう1回やってほしい。やって当たり前でしょ。どこの被災地見ても市長が出てきてちゃんとするでしょ。こんなに説明せん市長はおらんですよ」

野志市長:
「できる限りの説明に努めさせて頂いた。様々な方の様々な考え方があろうかと思います。今後については適切に対応していければと思う」

野志市長は再びの住民説明会の開催には明言しませんでした。

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2月25日 19:11
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