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飢きんで自ら犠牲 松前の歴史伝える「義農神社」老朽化も修復できず…町は「政教分離に抵触恐れ」【愛媛】
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愛媛県の現在の松前町では江戸時代の飢きんの際、翌年に麦の種を残すため餓死した農民を称え神社が建てられていて、地域の歴史を令和に伝えています。しかし建物は老朽化し傷みが目立っているものの、管理者が15年以上前から不在になっているうえ、町は「政教分離に抵触」する恐れがあり、修復できない状態としています。

天井に穴が空き、床は朽ちて抜けかけている状況。この神社は松前町筒井にある「義農神社」。「義農作兵衛」の精神が宿っています。

作兵衛は江戸時代の1732年に起きた「享保の大飢饉」の際、翌年に植える麦の種を残すため餓死。村人たちはこの種を分け合ってまき翌年は豊作になったとされ、当時の松山藩の藩主・松平定静がこの行為に感銘を受け、「義農」の名を与えたと伝わっています。

「義農神社」はこの精神を称えるため、地元の有志らが明治時代の1881年に最初の建物を建設。現在の場所にあるものは昭和時代の1957年に建てられ、町長や地元の経済会の人らで作る「顕彰会」によって管理されてきました。

しかし顕彰会は2007年度に解散。管理者は分からなくなっているといいます。また建物の所有者も不明なうえ、町は憲法の「政教分離」に抵触する恐れがあり、修復には手がつけられない状態ということです。

郷土の偉人と歴史とを伝える「義農神社」。松前町は「このまま放置できない。解決策を探りたい」と話しています。

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4月14日 18:40
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