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「大阪・関西万博」開幕 シンボルの大屋根リングに愛媛の技術力 環境配慮など優れた利点【愛媛】
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「大阪・関西万博」が13日に開幕し、初日から人気のパビリオンには長蛇の列ができるなど盛り上がりを見せています。実は万博と愛媛には意外な「ゆかり」があるんです。

「大阪・関西万博」は158の国と地域が参加し開幕。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。

初日に入場が制限されるほどの盛況ぶりだったのが「アメリカ館」。1970年の大阪万博でも展示され、55年ぶりに大阪に「月の石」が帰ってきたということもあって、人気を集めていました。

盛り上がりを見せている万博で会場のシンボルになっているのが「大屋根リング」。全周は約2キロ。世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に今年3月認定されました。実はここに愛媛の技術力が。大屋根リングの建材の供給に、西条市の製材会社サイプレス・スナダヤが参加しているんです。

サイプレス・スナダヤ・砂田雄太郎社長:
「世界最大級の木造建築物の一部に、私どものCLTという商品が使っていただいたということに非常に感慨深いものがございます」

大屋根リングに使われているのがCLT(直交集成板)。木の繊維の方向が直角に交わるよう板を重ねて接着した大型パネルです。特長として高層建築に耐える強度と断熱性などに優れています。

サイプレス・スナダヤは7年前から国内で初めてCLTを一貫生産できる工場を稼働。国内2位の生産量を誇ります。大屋根リングでは今回、愛媛や高知、徳島産のスギとヒノキが使われたCLTが床材などに使われました。

砂田雄太郎社長:
「CLTの最大の利点は当然環境配慮もあるんですけども、工期を短くできるのが優れた点でして、現場では順番に沿ってブロックを組み立てるように敷き並べるだけで、大屋根が完成したということになります」

大屋根リングに使われたCLTは万博の終了後、別の建物などの建材としてリユースされることになっています。

砂田雄太郎社長:
「圧倒的なスケール感がございます。ぜひ木材でこのような大きな建築物の建設が可能になったと言うことを体感してもらうとともに、木材の質感もぜひ味わっていただけたら」

「大阪・関西万博」の会期は10月13日までの半年間。愛媛の市と町もイベントなどで盛り上げます。5月21日には新居浜太鼓祭りでおなじみの太鼓台3台が演技を披露するほか、8月21日には紙のまち・四国中央市発の書道パフォーマンス甲子園も行われる予定です。

愛媛の技や文化が万博から世界へ発信されます。

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4月14日 18:39
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