EBC News
EBC ライブニュース

月〜金曜日 15:45〜19:00

キャスター:
(月・火)正本 健太・曽我部 愛麗
(水〜金)内木 敦也・鈴木 瑠梨
気象予報士:
土井 麻央佳
見せてもらおうか その性能とやらを…伊予鉄道郊外線に67年ぶり“完全新設計車両 松山で出発式【愛媛】
愛媛県松山市を拠点にする伊予鉄道の郊外電車に新たな車両が導入され、運行が21日にスタートしました。「完全新設計」の車両の登場は67年ぶり。進化を遂げた最新の性能に迫りました。

駅員:「出発進行!」

伊予鉄道の郊外線で新たに導入されたのは新型車両「7000系」。実に67年ぶりの完全新設計の車両です。

内木敦也キャスター:
「新しい7000系。このフロントマスク一体となったデザインで、正面から横にかけてのラインがきれいでカッコいいですね」

学生:
「今までとは全然デザインが違って、本当にきれいで早く乗りたいですね」

となりの学生:
「近未来ですね。(Q新しい車両の通学は)テンション上がります。いい一日になりそうですね」

松山市駅では運行の開始を記念して出発式が開かれ、伊予鉄グループ清水一郎社長「ようやくこの新型鉄道車両が発車する」と感慨深く喜びを示しました。

一番列車の出発は午後2時。記念の列車に乗ろうと多くの鉄道ファンが詰めかけました。

鉄道ファン:
「かっこいいです!こういう電車が愛媛に欲しかったです。都会チックな内装ですし」

男の子:
「自動放送がつくみたいで、それがスゴイと思います。きょうが初めての一般運用なので、みんなが快適に乗れる車両になったらいいと思います」

新しい車両のテーマは「脱炭素化」。再生可能エネルギー100%の電気を使って走るほか、照明にLEDを使うなど省エネ性能の向上で、消費電力は約50%削減できるといいます。

この新たな車両、デビューに至るまでには長い道のりがありました。設計に携わった伊予鉄道の三好学車両部長に話を聞きました。

三好学車両部長:
「(構想から完成まで)約2年半から3年近くですかね」

この最新車両はデザインや機能、費用などを決める設計会議を経て、大阪の工場で製造がスタート。途中、何度も点検を繰り返しながら約1年をかけて完成しました。この後は大阪から松山まで約400キロを大移動。JR貨物の機関車に引かれながらJR松山貨物駅に入り、駅から車両基地まではJR四国のディーゼル車がけん引するという企業の垣根を超えた連携も。さらに松山市内中心部まではトレーラーに引かれて移動。道路の上を列車が走るというレアな光景もみられました。

長い旅路を経てようやく迎えたデビュー。三好学車両部長は「図面でしかなかったものが形になって出発していく。感慨深いものを感じております」と胸の内を明かしました。この伊予鉄道の情熱の結晶「7000系」に実際に乗ってみると…

内木敦也キャスター:
「車両の中は白を基調としていて明るく感じますね。そして空間もかなり広々と感じます」

座席の上の棚をなくして大きな窓を設けたほか、中吊り広告をなくし、カラーモニターを採用したことによって開放的な空間を実現しました。さらに「この電車は高浜線、松山市駅行きです」などの案内は英語に自動アナウンスを導入し、外国人向けの対策も強化しています。

伊予鉄グループ・清水一郎社長:
「利用者目線で乗り心地という意味で思い切って投資して新車を導入しました。新車らしさを楽しんで頂きたい。新車まずは乗ってみないと分かりませんから、みなさん乗って楽しんで頂きたい」

新型車両は今回2編成が導入され、再来年までにあわせて6編成が導入される予定です。

 #愛媛県 #松山市 #伊予鉄道 #松山市駅 #郊外線 #新型車両 #7000系 #出発式 #イベント #電車 #インバウンド 
2月21日 18:51
  • FNNビデオPost
  • FNNプライムオンライン

県内の最新ニュース

もっと見る
あわせて読みたい