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全部捨てた…西予の被災男性の証言「責任ないのは信じられん」豪雨でダム緊急放流で自宅や親族失う【愛媛】
愛媛県でも2018年に発生した西日本豪雨の洪水被害を巡り、ダムの放流操作や避難情報の伝え方に問題があったなどとして、遺族ら31人が国などに5億3800万円の損害賠償を求めている裁判が、提訴から6年経ち判決を18日に迎えました。あの日、何があったのか。家や大切な人を失い、裁判に加わった原告の男性に話を聞きました。

林功さん:
「ここが家やったんよ。ここも米置き場でここが親父の一軒家が建っとんたんやけど」

西予市野村町に住む林功(68)さん。かつて自宅のあった場所を案内してくれました。西日本豪雨で家を失い、原告団の一人として裁判に加わっています。

林功さん:
「黙ってしょうがないで済ますのは俺は嫌やったんで、裁判の一択しかなかった」

西予市宇和では当時、7月5日から8日にかけて、1カ月分の2倍近い雨を記録。この大雨によって7日早朝、野村ダムと鹿野川ダムで緊急放流などが行われ、下流の肱川が氾濫しました。

川岸にあった林さんの住宅も濁流に飲み込まれ、2階まで浸水しました。

林功さん:
「そんでこの電柱やここの電柱を伝わって降りたんや」

息子と一緒に2階の窓から電柱をつたって道路に降り、着の身着のままで避難したといいます。

林功さん:
「濁流がすごくて、一生懸命泳いで、あとは歩いて」

胸元まで水が迫るなか、何とか高台へと避難した。林さんは何も持ち出せないまま、車やパソコンなど総額1700万円あまりの家財を失いました。

当時、自宅で米穀店を営んでいたものの作業場は泥だらけになり、費用の面などからこの場所での再建を諦めることを余儀なくされました。

林功さん:
「最初ここを壊すときも辛かったし、しばらく一年位はちょくちょく来てから、あぁ思って見よったけど。なんちゃ残ってないから。家も残っていないし。写真から何から全部捨てたんで」

失ったのは自宅や思い出だけではありません。犠牲になった8人の中には、親戚と友人も含まれていたといいます。

林功さん:
「知りたいというよりは『責任を認めよ』ということだけ。(野村町で)5人死んどって、何百軒の家が浸かって、それで誰一人なんも責任もないのは俺には信じられん」

松山地裁は18日、原告の訴えを棄却しました。

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3月18日 19:21
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