2026.08.07 放送
正岡子規は、明治時代に活躍した松山出身の俳人です。新しい時代に合わせて俳句を革新し、病と闘いながら、現在の俳句の基礎をかたちづくりました。8月7日は立秋、「秋立つ」日です。暦の上では秋ですが、まだまだ暑い時期です。そんな、風もなく熱気のこもる日でも、海の音を聞いていると、どこか涼しさが兆します。暑さの中にも秋の気配を感じとる、俳人の感性ゆたかな一句です。
(監修:神野)
2026.08.06 放送
俳人・中村草田男は、松山で育ちました。人間探求派と呼ばれ、人間の存在を見つめる哲学的な作風で、力漲る作品を多く残しました。8月6日は、広島に原子爆弾が落とされた日です。大地に口づけをして祈りを捧げる純粋な心すら、禁止しなければならない世界で良いのでしょうか。かつて草田男が詠んだ俳句は、私たちの今、そして未来のあり方を問いかけ続けます。
(監修:神野)
2026.08.05 放送
石田波郷は、松山市に生まれ育った俳人です。人生や生活を主題とし、俳句を通して生きることと向き合いました。百日紅は、梅雨どきから秋のなかばまで、赤い花を長く咲かせる強い木です。ぎらつく太陽の暑さの中でも、花の鮮やかさは色褪せません。その生命力と呼び合うように、人間である私も、ごくごくと水を飲みます。暑い夏を生きる人間の、シンプルな姿が描かれました。
(監修:神野)
2026.08.04 放送
小説家の夏目漱石は、俳人・正岡子規の親友です。小説家になる前から、子規に刺激を受け、俳句を作りました。天子とは、天下を治める君主です。しかし、無人島には誰もいないので、国民がいません。治めるべき対象のいない天子は、滑稽です。それでも堂々と、島で風に吹かれている姿は、軽やかで自由です。無人島の天子とは、漱石の理想の生き方だったのかもしれません。
(監修:神野)
2026.08.03 放送
富澤赤黄男は八幡浜市保内町出身の俳人です。現実を写し取る従来の俳句に対して、言葉が呼び起こすイメージの世界を重視し、新しい時代の俳句を生み出しました。この句も、現実を超えたイメージが立ち上がります。夏の炎天の暑さと、昏く蒼い氷河の冷たさが、一句の中でぶつかります。その、くらくらするようなせめぎ合いの世界に、向日葵が静かに立っています。
(監修:神野)
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(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
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