「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:池内恵吾、神野紗希

  • 日時計の 三時を濡らす 時雨かな

    今日の俳句

    2019.11.12 放送

    作者:石口孝治(八幡浜市)

    日時計とは、太陽のつくる影を使って時間を計る装置です。公園のオブジェとして、あちこちで見かけますね。日差しが薄くさびしくなった冬、ふと気が付けば、日の光のかわりに、時雨が日時計を濡らしています。午後三時に時雨が降ったという出来事を、日時計を通して表現したことで、空間の広がりのある一句となりました。

    (監修:神野)

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  • オルガンの 響きしづかに 初しぐれ

    今日の俳句

    2019.11.11 放送

    作者:向井桐華(松山市)

    冬のはじめの通り雨を、時雨といいます。降ったかと思うと晴れ、また降り出し、世界は刻々とさびれてゆきます。初時雨は、その冬になってはじめて降る時雨のこと。初時雨の降る中、誰かがオルガンを弾いています。オルガンの響きのなつかしさが、過ぎ去った季節を振り返らせ、冬の訪れを静かに告げています。

    (監修:神野)

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  • 歳時記を繰る指静か 冬に入る

    今日の俳句

    2019.11.08 放送

    作者:藤木倶子

    きょうは二十四節気の立冬。俳句では「冬立つ」「冬に入る」ともいいます。暦の上では、きょうから立春の前日までが冬です。厳しい冬を迎えるという緊張感があるのが「冬に入る」という季語です。静かに歳時記を繰る指先に、冬に入る気配を感じているという俳人ならではの一句。作者は、昨年10月25日に87歳でお亡くなりになりました。

    (監修:池内)

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  • 烏瓜 へうへうとして 吹かれたり

    今日の俳句

    2019.11.07 放送

    作者:瀬戸美代子

    ウリ科の多年草で、野原や萩に自生し、蔓を伸ばして木や竹にからみながら成長するのが「烏瓜」。夏の夜に咲いた白い花は、やがて瓜に似た実となり、晩秋のこの時期には朱色の卵ほどの実が枯れ色の藁にぶらさがっています。思わず藁を手繰り寄せて取ってみたくなります。この句は「飄飄として」という表現が、空中で風に吹かれる烏瓜の風情を、みごとに描いています。

    (監修:池内)

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  • 黄落や そらのあをさの やるせなし

    今日の俳句

    2019.11.06 放送

    作者:関成美

    銀杏、欅、櫟などの黄色に染まった葉が散ることを「黄落」といいます。代表的なのが銀杏並木の黄落。色づいた葉がびっしりと地面を彩るさまも印象的です。特に晴れた青空のもとの黄落は、美しさと同時にやるせなさを感じさせます。この句、中七、下五の平仮名表記が、見た目にも「黄落」を際立たせているようです。

    (監修:池内)

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監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    池内恵吾(いけうちけいご)

    伊予郡松前町出身。松山南高校卒業。早稲田大学卒業 1959年フジテレビに入社。「小川 宏ショー」「3時のあなた」プロデューサーを経てフジテレビ退社後1984年愛媛放送(株)(現(株)テレビ愛媛)に入社。報道制作局長、取締役を歴任。1985年〜夕方ニュース「きょうの俳句」の放送原稿を担当。
    俳人協会 会員

  • 神野紗希

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会「俳句さく咲く!」選者も担当。2015年から現代俳句協会の青年部長を務める。明治大学・玉川大学・聖心女子大学講師。句集に『星の地図』『光まみれの蜂』、著書に『日めくり子規・漱石』など。

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