「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:神野紗希、谷さやん

  • 青空の やうな帷子 着たりけり

    今日の俳句

    2024.07.26 放送

    作者:小林一茶

    帷子は、麻などで仕立てた真夏用の単衣の着物のこと。一茶の時代は、生糸で作った生絹でした。染帷子といっていろいろな色の帷子があったそうです。この句の帷子は、文字通りの空色。新調したのでしょう。今日の青空をそのまま身に纏ったような、ふわりとした気持ちの良さが伝わります。一茶の涼やかな表情までも。

    (監修:谷)

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  • 日傘より 帽子が好きで 二児の母

    今日の俳句

    2024.07.25 放送

    作者:西村和子

    溌剌としたお母さんが目に浮かびます。両側に小さい子どもを連れて、今日も忙しく出かけます。日傘はオシャレで、紫外線カット効果も帽子より大きいです。でも帽子なら、二人の子どもに両手が空けられる。二児の母であることが、帽子の方が好きと宣言させたのかも。夏帽子がよく似合うお母さんです。

    (監修:谷)

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  • 湯の国を 灼いて太陽 海に入る

    今日の俳句

    2024.07.24 放送

    作者:谷野予志

    万葉歌人、山部赤人は「湯はしも、さはにあれども、島山のよろしき国」と、伊予を詠みました。温泉はたくさんあるけれども、島や山の姿のすばらしい国伊予の温泉と、讃えています。今日の俳句の作者・谷野予志は昭和に愛媛で活躍しました。松山平野を湯の国と表現して、雄大な景色です。歴史を絶やさず、道後温泉本館が五年半ぶりに全館営業を再開しました。

    (監修:谷)

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  • 考へる蟻とは なまけものの蟻

    今日の俳句

    2024.07.23 放送

    作者:行方克己

    イソップ物語の「アリとキリギリス」にあるように、蟻は夏に一番活発に働きます。組織化された生活を営んでいて、働き蟻は穴を掘り、餌を運び、幼虫の世話をします。蟻は考えてはいけない、と言われているようで、ちょっとかわいそう。人間も同じく、うかうか考え込んでいると、怠け者に見えているのかも知れません。

    (監修:谷)

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  • 合歓の花 君と別れて うろつくよ

    今日の俳句

    2024.07.22 放送

    作者:金子兜太

    合歓の花は、刷毛のような形で咲き、ほんのり紅い花を開きます。日暮れになるとその葉を静かに閉じて就眠するので、この名が付きました。恋人か、親友か、「君」は大切な人のようです。二人でいた時とは違う自分に戸惑う気分、わかる気がします。うろつくこの人を、合歓の花が包んでいるようです。この句、作者の妻の逝去の後に作られました。

    (監修:谷)

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テレビ愛媛ではみなさまから
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メールアドレスからの応募: 応募先メールアドレス

ハガキからの応募:〒790-8537
テレビ愛媛「きょうの俳句」係

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・小学校名・学年・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会も担当。『日めくり子規・漱石』にて第34回愛媛出版文化賞大賞。第11回桂信子賞。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師。2022年春から愛媛・伊予観光大使。句集に『すみれそよぐ』他。

  • 神野紗希

    谷さやん(たにさやん)

    松山市生まれ。西条市丹原町で育つ。松山大学卒業。1996年作句開始。句集『逢ひに行く』で宗左近俳句大賞受賞。『芝不器男への旅』、『不器男百句』(坪内稔典/谷さやん共著)、俳句とエッセイ『空にねる』。「船団」(2018年散在)を経て、現在「窓の会」常連。愛媛新聞カルチャー教室「さやんの楽しむ俳句」、「みんなで子規を読む」講師。

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