「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:池内恵吾、神野紗希

  • くちびるに 雨のひとつぶ 初桜

    今日の俳句

    2020.03.27 放送

    作者:石田郷子

    空模様が気になり空を仰ぐと、ぽつんとひとつ雨粒が降ってきて、偶然くちびるを打ちました。くちびるは、体の部位でも特に敏感な場所。ひんやりした雨粒のみずみずしい弾力が、鋭敏な感覚を通して伝わります。咲きはじめた桜の花びらにも、この雨粒が触れたとしたら。繊細な瞬間を切り取り、桜の季節がはじまる昂ぶりを、静かに言いとめました。

    (監修:神野)

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  • ももいろの 子猫拾ふを ためらはず

    今日の俳句

    2020.03.26 放送

    作者:工藤弘子

    春には猫たちも発情期を迎えるので、恋猫という季語があります。さらに、恋の結果生まれた子猫も春の季語です。道端で、ももいろの肌が透けた、生まれたての子猫を見つけました。ためらわず拾ったのは、そのまま放っておけないほどに、か弱い存在だったから。頼りなくも尊い命に心を寄せた、優しさあふれる一句です。

    (監修:神野)

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  • 思ひ出は いつもあたたか スリッパも

    今日の俳句

    2020.03.25 放送

    作者:山田弘子

    春になって、暑くも寒くもない、ちょうどいい気候を「あたたか」と呼びます。スリッパをつっかけ、リビングの午後の日差しに紅茶など飲めば、懐かしい過去のあれこれが思い出され、心がじんわりあたたまります。日常的なスリッパと並べたことで、思い出もまた、身ほとりにあるぬくもりの一つなのだと気づかせてくれます。

    (監修:神野)

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  • うつむいて 吹いても空へ しやぼん玉

    今日の俳句

    2020.03.24 放送

    作者:鶴岡加苗

    春らしいのどかな遊びとして、季語になっているしゃぼん玉。いやなことがあって、ついうつむいたまま息を吹いても、しゃぼん玉は風に乗り、空へ飛んでゆきます。「シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ」。つられて私の視線も空へ。春の日差しを受けて輝くしゃぼん玉を見送ると、心の中に明るい光がさしてきます。

    (監修:神野)

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  • 結婚を 菫に契る 男女かな

    今日の俳句

    2020.03.23 放送

    作者:正岡子規

    結婚を誓うとき、みなさんなら、どんな花の前を選ぶでしょうか。華やかな薔薇や清楚な百合、選択肢がいくつもある中で、このカップルは、春の野に咲く菫の前で結婚の約束をしたのです。誰に認められるわけでなくとも、二人の心が通い合っていればそれでいい。素朴で健気な菫が、互いを信じる愛の深さを証明しています。

    (監修:神野)

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

4月のお題「燕」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで紹介させていただきます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

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〒790-8537 テレビ愛媛「きょうの俳句」係

監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    池内恵吾(いけうちけいご)

    伊予郡松前町出身。松山南高校卒業。早稲田大学卒業 1959年フジテレビに入社。「小川 宏ショー」「3時のあなた」プロデューサーを経てフジテレビ退社後1984年愛媛放送(株)(現(株)テレビ愛媛)に入社。報道制作局長、取締役を歴任。1985年〜夕方ニュース「きょうの俳句」の放送原稿を担当。
    俳人協会 会員

  • 神野紗希

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会「俳句さく咲く!」選者も担当。2015年から現代俳句協会の青年部長を務める。明治大学・玉川大学・聖心女子大学講師。句集に『星の地図』『光まみれの蜂』、著書に『日めくり子規・漱石』など。

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