「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:池内恵吾、神野紗希

  • コスモスの 荒れ放題の 好ましき

    今日の俳句

    2019.09.18 放送

    作者:佐藤麻績

    別名を「秋桜」ともいう「コスモス」は、秋を代表する花として親しまれています。メキシコ原産で日本へ入ってきたのは明治の頃という比較的新しい植物ですが、今ではすっかり日本の秋の風物となりました。愛媛では東予の翠波高原などに見られるコスモスの群落は、色とりどりの花が揺れ交わす情景が、秋ならではの美しさ。まさに荒れ放題の好ましさを思わせる風情です。

    (監修:池内)

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  • 竹林を 騒がして伐る 竹一本

    今日の俳句

    2019.09.17 放送

    作者:青柳志解樹

    秋は竹が鮮やかな緑色となって生長する季節。季語では「竹の春」といいます。適当に伐って手入れをしないと竹林が荒れてしまいます。昔から「竹八月に木六月」といわれ、竹は旧暦八月に伐るものとされています。そこから「竹伐る」という秋の季語も生まれました。まず一本の竹を伐る音が竹林を騒がせています。このあと、傘をさして通れるほどの間隔に、竹が伐り出されます。

    (監修:池内)

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  • 分け入れとばかりに 萩の紅きかな

    今日の俳句

    2019.09.16 放送

    作者:中坪達哉

    「萩」は日本の秋を代表する花。『万葉集』の歌でも秋の七草の筆頭に詠まれています。といっても、草ではなくマメ科の灌木です。野山に自生している一方、庭や公園にも植えて愛でられています。秋の初めから、蝶々のようなかわいい小さな花を咲かせます。清らかな白萩に対し、この句は野に咲き乱れる麗しい紅萩。分け入って見て欲しいと、作者を招いているようです。

    (監修:池内)

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  • 泣き止めば いつもの葡萄ではないか

    今日の俳句

    2019.09.13 放送

    作者:古勝敦子(京都)

    夜の食卓でしょうか。悲しいことがあって泣きじゃくったあと、はっと我に返れば、何の変哲もない葡萄が一房、置かれていました。涙にうるんだ視界に、葡萄はみずみずしく光っていたでしょう。つぶやきめいた言葉からは、どこか吹っ切れたような気分が伝わります。いつもの葡萄を食べて、いつもの生活へ戻ってゆく、その一瞬の言葉にできない心の揺れを、ハッと言いとめた一句です。

    (監修:神野)

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  • 砂時計の 砂の静けさ 葡萄垂る

    今日の俳句

    2019.09.12 放送

    作者:ハードエッジ(東京)

    葡萄が木に垂れ下がるさまを、まるで砂時計の砂のような静けさだと表現しました。砂時計と葡萄、西洋的でおしゃれな取り合わせですね。砂時計は、さらさらとさりげなく、時の経過を告げています。そうして過ぎてゆく時間が、葡萄を実らせ、世界を秋へと押し進めてゆくのです。「垂る」の一語が、ずっしりと熟れてきた葡萄の重量を伝えます。

    (監修:神野)

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監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    池内恵吾(いけうちけいご)

    伊予郡松前町出身。松山南高校卒業。早稲田大学卒業 1959年フジテレビに入社。「小川 宏ショー」「3時のあなた」プロデューサーを経てフジテレビ退社後1984年愛媛放送(株)(現(株)テレビ愛媛)に入社。報道制作局長、取締役を歴任。1985年〜夕方ニュース「きょうの俳句」の放送原稿を担当。
    俳人協会 会員

  • 神野紗希

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会「俳句さく咲く!」選者も担当。2015年から現代俳句協会の青年部長を務める。明治大学・玉川大学・聖心女子大学講師。句集に『星の地図』『光まみれの蜂』、著書に『日めくり子規・漱石』など。

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