「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:池内恵吾、神野紗希

  • 海苔篊に 影の過ぎゆく 着陸機

    今日の俳句

    2020.02.21 放送

    作者:斎藤朗笛

    海苔は海中の岩などについて育つ藻類全般を指しますが、おもに養殖のいわゆる浅草海苔のことです。海の浅いところに「海苔篊」と呼ばれる竹を立てて網を張り、この網に生えて成長した海苔を採取します。海苔採りの最盛期にあわせ、「海苔」も「海苔篊」も春の季語です。この句の養殖場は空港の側にあるのでしょう。着陸する旅客機が海苔篊にくっきりと影を落としてゆきます。

    (監修:池内)

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  • 海光を 塗しと傾ぐ 蕗の薹

    今日の俳句

    2020.02.20 放送

    作者:関森勝夫

    蕗は日本原産の多年草で、野や山や庭先などに自生しています。春先、地下茎を伸ばし、土をもたげて萌黄色の花芽をのぞかせます。これが「蕗の薹」で、早春らしい香りとほろ苦さがあり、天ぷらや蕗味噌にして風味を楽しみます。この句の蕗の薹は海を臨む段々畑の一角に生えたのでしょうか。海からの照り返しを眩しがるかのように傾いた姿を見せています。

    (監修:池内)

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  • 春浅し ひかりとなりて 野の流れ

    今日の俳句

    2020.02.19 放送

    作者:松本三千夫

    今日は二十四節気の雨水。立春から半月が過ぎても、まだ風は冷たく本格的な春にはまだ遠い季節です。「春浅し」は「早春」とほぼ同じ意味ですが、季節の移り変りを人間の体感を通してtpらえようとする意識の感じられる季語です。この句は、野の川の流れに見るきらめきに、「春浅し」の季節感を鋭敏に感じ取っています。

    (監修:池内)

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  • うつくしく猛りて 野火の走る走る

    今日の俳句

    2020.02.18 放送

    作者:増成栗人

    早春の晴れて風の穏やかな日に、野や土手の枯草を焼き払うのが「野焼き」。「野火」は野焼きの火を指す季語です。野を焼くのは害虫を駆除するとともに、灰が肥料となって山菜や牧草の成育を助けるため。焼畑農法の名残ともいえるでしょう。勢いよく燃え盛ってゆく野火の色を、作者はうつくしいと感じています。「走る走る」というリフレインが、火の強さと速さを具体的に表しています。

    (監修:池内)

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  • 薄氷の真ん中 水のまま氷る

    今日の俳句

    2020.02.17 放送

    作者:木附沢麦青

    春になって暖かくなったと思うと、また寒さが戻ってきて薄々と氷が張ることがあります。これを「薄氷」「薄氷」といいます。こうした氷は日が当たると解けて、解け残った薄い断片も流れて消えてゆきます。「薄氷」という季語には、淡くはかない風情が感じられます。真ん中に水を閉じ込めたままに氷っている薄氷。こまやかな観察から生まれた一句です。

    (監修:池内)

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

3月のお題は
「椿」 です

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで紹介させていただきます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

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〒790-8537 テレビ愛媛「きょうの俳句」係

監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    池内恵吾(いけうちけいご)

    伊予郡松前町出身。松山南高校卒業。早稲田大学卒業 1959年フジテレビに入社。「小川 宏ショー」「3時のあなた」プロデューサーを経てフジテレビ退社後1984年愛媛放送(株)(現(株)テレビ愛媛)に入社。報道制作局長、取締役を歴任。1985年〜夕方ニュース「きょうの俳句」の放送原稿を担当。
    俳人協会 会員

  • 神野紗希

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会「俳句さく咲く!」選者も担当。2015年から現代俳句協会の青年部長を務める。明治大学・玉川大学・聖心女子大学講師。句集に『星の地図』『光まみれの蜂』、著書に『日めくり子規・漱石』など。

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