視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2020年5月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2020年5月の季語(お題)は
です
  • 読み直す カミユの『ペスト』 夜の蟻

    今日の俳句

    2020.05.15 放送

    作者:奈良香里(松山市)

    フランスの作家・アルベール・カミュが書いた小説『ペスト』は、伝染病のために封鎖された街で、不条理と戦う人々の生きざまを描きました。約70年前の作品ですが、コロナウイルス蔓延の現状と重なるとして、今、多くの人に読み直されています。夜の部屋に迷い込んだ蟻も、病におびえる人々と同じ、迷える命のひとつ。朝日が差し、出口が見えるときを、ひたすらに待つ夜です。

    (監修:神野)

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  • 蟻の列 天動説を 疑はず

    今日の俳句

    2020.05.14 放送

    作者:松田夜市(松前町)

    今、私たち人間は、科学の知識によって、地球が太陽の周りを移動する地動説を信じています。しかし、かつては、地球が宇宙の中心で、太陽のほうが地球の周りをまわっているとする天動説が主流でした。地にはりつき、ひたすらに列をなす蟻たちは、今も大地を信じ、天動説を信じているのかも。素朴に生きる蟻の一途さを掬い上げました。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 出勤の 後のしづけさ 蟻の穴

    今日の俳句

    2020.05.13 放送

    作者:栗田修次(松前町)

    蟻がみな出払ったあとの巣穴の静けさは、出勤のあとの静けさだと定義しました。人間もバタバタと出かける準備をして、それぞれの職場へ向かいます。残された部屋は、しーんと静まり返っていることでしょう。誰も気にとめない巣穴に焦点をあてたことで、慌ただしく生きる蟻や人間が、小さく遠く感じられます。命をとりまく自然への、畏怖の念が湧き上がる一句です。

    (監修:神野)

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  • 蟻の列 図鑑で見るよりも 速い

    今日の俳句

    2020.05.12 放送

    作者:あさふろ(富山県)

    子どもは蟻が好きですよね。道ばたにしゃがんで、蟻の列をじっと観察します。あれ、想像していたよりも、蟻ってずいぶん、歩くのが速いんだなあ。図鑑で見る蟻と本物の蟻の違いに気が付きました。子どもの視線で見つめ直してみることで、忘れかけていた蟻の姿を、ありありと思い出させてくれる一句です。

    (監修:神野)

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  • 歩を止めて 見入る蟻あり 空也谷

    今日の俳句

    2020.05.11 放送

    作者:安井圭子(松山市)

    お遍路の札所のひとつ、松山市鷹子の浄土寺は、空也上人ゆかりのお寺です。近くには、彼が修行したといわれる「空也谷」があります。散策したとき、ふと足もとの蟻が気になって、立ち止まり、しばし見つめました。南無阿弥陀仏の念仏を世に広めた空也上人。一匹の蟻に歩を止める作者の優しさが、人々に寄り添った空也上人の慈愛と重なります。

    (監修:神野)

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2020年5月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 仁王尊の足かけ上がる蟻の列

    作者:室達朗

  • まぎれ這ふ蟻を抓みて聖書閉ず

    作者:境公二

  • 蟻すべりゆくマネキンの眼球

    作者:ぐ

  • 噴き出すといふほどの蟻日白く

    作者:中矢長宗

  • 三限の蟻這ひ上る画板かな

    作者:南方日午

  • 吾子の指躱して速し迷い蟻

    作者:たわらご絵奈

  • 蟻踏んでけふも罪なき私かな

    作者:城内幸江

  • 修験者の法螺の音高し蟻の列

    作者:宍野宏治

  • ロレンスは砂漠へ蟻は砂場ゆく

    作者:砂山恵子

  • ハーメルンの笛聞こゆるや蟻の道

    作者:伊賀上公子

  • 行き先を蟻にたずねている二歳

    作者:みやこわすれ

  • 足下の蟻ピアノのペダルくすみをり

    作者:三好眞喜子

  • 大蟻や母屋の硬き海鼠壁

    作者:じゃすみん

  • 戒厳の街粛粛と蟻の列

    作者:河本俊子

  • 休日の朝忙しなき蟻の列

    作者:稲福達也

  • 氷河期の甘き黒点蟻の列

    作者:午餉

  • 寝室に蟻の列来る雨もよい

    作者:吉野敬子

  • ICの自動改札蟻の列

    作者:曽我浩之

  • たかりをる小匙一杯分の蟻

    作者:ハードエッジ

  • 野良仕事連れ帰りしや蟻1匹

    作者:たわらご小島里世

  • 貼紙の右端にふれ蟻の列

    作者:板柿せっか

  • 鏡台の抽斗にまで蟻の道

    作者:瀬戸薫

  • 蟻を這はせる半眼の石仏

    作者:西村はぎ

  • ひたすらにただひたすらに蟻の行く

    作者:五十崎洋子

  • ブラジルの蟻塚雨季にひかりけり

    作者:加島一善

  • おたおたとシマウマの尾を蟻の列

    作者:向井桐華

  • ガリバーを運ぶ小人や蟻の群れ

    作者:渡部茂由子

  • 山車のごとクロアゲハ曳く蟻の列

    作者:中島容子

  • 蟻の荷は全て軽しと思ひけり

    作者:ゆすらご

  • 蟻の巣や木の根のごとく瓶の中

    作者:越智敦子

  • 逆上がり出来ぬ涙の蟻を見る

    作者:藤本ちどり

  • 列なす蟻よ打たれても打たれても

    作者:児玉リツ子

  • 蟻よ蟻よ一人一人の最前線

    作者:北藤詩旦

  • 雨上がる蟻も汗して働くか

    作者:杉野てんこ

  • 蟻たちは狩人のごと角砂糖

    作者:ペケポン

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