視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2025年5月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2025年5月の季語(お題)は
初夏 です
  • 風つかむ 初夏の 竜骨突起かな

    今日の俳句

    2025.05.23 放送

    作者:岬ぷるうと(愛知)

    竜骨突起とは、鳥の胸のあたりにみられる骨の部分です。翼を羽ばたかせる筋肉を、支える役割をもちます。初夏のさわやかな風に鳥が飛び立つとき、その内部の竜骨突起を思いました。「竜」という一字が、鳥の祖先である恐竜をイメージさせ、鳥の命をさらに力強く羽ばたかせます。

    (監修:神野)

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  • マキロンに ブルーのキャップ 夏はじまる

    今日の俳句

    2025.05.22 放送

    作者:伊予素数(神奈川)

    マキロンは、傷の消毒薬です。白い本体にブルーのキャップが、定番のパッケージですね。夏にはより活動的になり、袖も短くなって手足が出るので、擦り傷も作りやすいでしょう。マキロンの出番もきっとたくさん。キャップのブルーが夏のさまざまな青を思わせて、イメージも広がります。

    (監修:神野)

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  • パンチェッタ 足してしよつぱき 初夏のピザ

    今日の俳句

    2025.05.21 放送

    作者:青井えのこ(東京)

    パンチェッタは、イタリアでよく使われる豚の塩漬け肉です。暑くなってくると、塩気が欲しくなり、味も濃いほうが嬉しくなります。具にパンチェッタを足して焼き上げたピザは少ししょっぱくて、その塩気が夏の気分を引き寄せます。ピザを囲む、にぎやかな初夏の時間です。

    (監修:神野)

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  • つま先で 初夏の円描く 太極拳

    今日の俳句

    2025.05.20 放送

    作者:百瀬はな(長野)

    太極拳は中国武術の一派で、健康維持の体操として広く取り入れられています。公園などでも、太極拳をする人をよく見かけますね。体の先まで意識をゆきわたらせて動けば、感覚が研ぎ澄まされます。つま先でゆったり円を描くとき、日差しや風にふと、初夏を感じます。

    (監修:神野)

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  • 水筒の 湧水甘し 初夏の風

    今日の俳句

    2025.05.19 放送

    作者:喜多丘一路(奈良)

    野山を歩く途中、泉で湧き水を汲んだのでしょう。喉が渇くと、水筒を出して、さっきの湧き水を飲みます。冷たい中にもほのかに甘みがあって、汗ばむ体にしみわたります。吹いてくるのは初夏の風。まぶしくなりはじめた日差しの中を、もう少し歩いていきます。

    (監修:神野)

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  • 先生は 初夏の匂ひの わかるひと

    今日の俳句

    2025.05.16 放送

    作者:幸田梓弓(石川)

    初夏という季節を、みなさんはどんなところに感じますか? 草木の色? 太陽の光? 作者は「初夏の匂い」を感じ取りました。えっ、匂いなんて無いよ、という人もいるでしょう。でも、きっとあの先生なら、私の感じている初夏の匂い、分かってくれるはず。先生への静かな信頼が、さわやかに言葉に満ちています。

    (監修:神野)

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  • はつなつの ゆううつを サンチュで巻こう

    今日の俳句

    2025.05.15 放送

    作者:コンフィ(東京)

    新年度がはじまって少し落ち着いてきた五月は、心身の疲れが出やすい季節です。憂鬱な気持ちも、焼肉といっしょにサンチュに巻いて食べてしまえば、さっぱりと飲みこめるでしょうか。さあ、まずはしっかり食べて。栄養をしっかりとって。空は青いし風は涼しいし、きっと憂鬱も晴れてくれます。

    (監修:神野)

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  • 初夏や 紺のワンピの 貝釦

    今日の俳句

    2025.05.14 放送

    作者:杏乃 みずな(長野)

    季節が変わると衣替えをして、着る服も変わります。暑くなってくるので、色や素材なども涼しげなものが好まれます。紺色のワンピース、きりりと涼しそう。海を思わせる貝釦の光も、まぶしくなってきた日差しにすこやかに輝きます。初夏へ出かけるコーディネート、出来上がりです。

    (監修:神野)

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  • 初夏の浜 干されて縮む 蛸の足

    今日の俳句

    2025.05.13 放送

    作者:岡野昇(宇和島)

    蛸も、夏に旬を迎える食材です。浜辺に、海でとれた蛸が干されています。初夏の日差しと潮風に吹かれて、蛸の身も足も、ぎゅっと縮んできました。干物にした蛸を炙ったら、旨みが凝縮されて美味しそう。港町の淡々とした暮らしの風景の中にも、季節はたしかに巡ってきます。

    (監修:神野)

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  • 炭酸を かけて完成 初夏のパフェ

    今日の俳句

    2025.05.12 放送

    作者:渡部茂由子(久万高原)

    今年は5月5日が立夏でした。夏が始まったばかりのすがすがしい時期を「初夏」といいます。草木の緑がぐんぐん育ち、空も青く晴れわたります。デザートのパフェも初夏仕様。果物などを飾った上から、ソーダ水をかけて仕上げます。泡の弾ける爽快感が、明るい日差しにきらきらと輝きます。

    (監修:神野)

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2025年5月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 初夏の速度空色ソノシート

    作者:満生あをね

  • クレジットカードが初夏を決済す

    作者:秋本哲

  • はつ夏の卑弥呼の胸の翡翠かな

    作者:宮崎泉

  • 青空の光点として初夏の鳥

    作者:樫の木

  • 流木の陰にゐる猫夏始

    作者:赤尾てるぐ

  • 初夏のピロティで吹くリコーダー

    作者:高尾一叶

  • はつ夏の海や艇庫の扉開く

    作者:栗田修次

  • なんとなく彼が饒舌初夏の微糖

    作者:石浜西夏

  • 恐竜のポシェット初夏のサブレー

    作者:空木花風

  • はつ夏や穴のあかるき胡椒びん

    作者:押見げばげば

  • カフェは海沿い初夏のジェノベーゼ

    作者:ジン・ケンジ

  • 鳥だった記憶うずうず初夏の空

    作者:ノセミコ

  • 初夏を和えるサラダや君と食む

    作者:三木崇弘

  • あか牛のみなこちら向く初夏の阿蘇

    作者:ふくじん

  • 火葬場の扉開けば初夏の海

    作者:松田寛生

  • ゆめみたるオパール色の初夏の花

    作者:丸山美樹

  • はつ夏のパルフェちょこんとウエハース

    作者:みづちみわ

  • オットセイの髭きらきらと夏初め

    作者:みやこわすれ

  • タイムマシンまずは百年後の初夏へ

    作者:ギル

  • 退院の太腿細し初夏の風

    作者:えな

  • 光の味する初夏のペスカトーレ

    作者:桑島幹

  • 空に星ならべて初夏の生ジョッキ

    作者:亀田かつおぶし

  • 初夏や塩大福の最後尾

    作者:もりやま博士

  • 病窓や羽根のかたちの初夏の雲

    作者:葦屋蛙城

  • 家具なくてひろびろ初夏の畳ふむ

    作者:おきいふ

  • 離縁して初夏のしづかな森にゐる

    作者:川村ひろの

  • 髪切つて初夏の丸の内をひとり

    作者:音羽凜

  • 輝きて鯱ははや初夏の顔

    作者:みらんだぶぅ

  • 当時七歳松山空襲語る初夏

    作者:山内貞市

  • ぬるきコーラよ村墓地へ初夏の風

    作者:或人

  • 檻という自由霊長類の初夏

    作者:イサク

  • 初夏の原宿白杖のロリータ

    作者:いずみ令香

  • キャリーバックハンカチ巻きて初夏の旅

    作者:小島浩子

  • 読み返すバックナンバー初夏の海

    作者:うさの

  • 回遊のプランクトンや初夏の風

    作者:青野すみれ

  • 初夏のシャンプー台はミントの香

    作者:板柿せっか

  • 二階まで初夏のケルヒャーぶっ放す

    作者:北野小町

  • ペンギンの潜水深し初夏の昼

    作者:久保田凡

  • 初夏や星の骸の眠る森

    作者:月下檸檬

  • 初夏の白衣ひらひら外科部長

    作者:三嶋乃千尋

  • 初夏の玉子サンドの山四つ

    作者:奈良香里

  • 初夏の泥はね上げる草競馬

    作者:西本匠

  • はつ夏をパッセしてシニヨンの少女

    作者:七瀬ゆきこ

  • アトリエの屋外展示初夏の風

    作者:藤橋一憲

  • 初夏――ぼくはぼくと言ふのをやめました

    作者:平良嘉列乙

  • 初夏やジャングルジムのペンキ剥げ

    作者:小手川とし

  • 摩尼車回せば軽し初夏の風

    作者:彩汀

  • 軽やかに生きたい生きてみたい初夏

    作者:坂本梨帆

  • 母と頬ばる初夏のフルーツサンド

    作者:桜鯛みわ

  • 初夏やまるい寝息の新生児

    作者:佐藤茂之

  • 初恋や初夏の階段駆け上がる

    作者:紅紫あやめ

  • 切り株をベンチに初夏の塩むすび

    作者:沢唯果

  • 初夏の遮断機ぐいと上がりけり

    作者:宍野宏治

  • まずまずの人生や還暦の初夏

    作者:十亀剛一

  • 初夏の海風浴びに早退す

    作者:中島容子

  • ヴァイオリン弾く初夏の青ひろがりぬ

    作者:染野まさこ

  • 同僚と出前のサラダうどん初夏

    作者:星月彩也華

  • ペン回し七回キメて窓に初夏

    作者:舞矢愛

  • 初夏の風追い抜いてヴェロキラプトル

    作者:大地緑

  • 少年の大樹に触るる夏はじめ

    作者:武井保

  • 初夏や奇岩に睦む鳥三羽

    作者:武井日出子

  • 初夏の胎動へ告ぐ「にいちゃんだよ」

    作者:竹本桂子

  • 鳥の名をひとつ教わる初夏の丘

    作者:丁鼻トゥエルブ

  • 憂なき右舷や初夏に拡ぐる帆

    作者:東京堕天使

  • 初夏や左ポッケの肥後守

    作者:庭野環石

  • はつ夏の都市や鬱王風媒す

    作者:沼野大統領

  • しまなみの空漕ぐペダル初夏の風

    作者:野々村澄夫

  • バス停の私と初夏がすれ違ふ

    作者:ぱぷりかまめ

  • 硬券に鋏ひびきぬ夏初め

    作者:巴里乃嬬

  • セロファンにつつむキャラメル初夏の風

    作者:ピアニシモ

  • 初夏や擦り傷みたいな初恋

    作者:藤田康子

  • 初夏や少女の足にテーピング

    作者:藤雪陽

  • 初夏の時計回りの市バスかな

    作者:松田夜市

  • 透きとほる少女のうなじ初夏匂ふ

    作者:三好眞喜子

  • 美濃和紙のレターセットを買って初夏

    作者:渡辺春美

  • はつなつへ自動ドアからベビーカー

    作者:吉野敬子

  • カンブリア爆発のごと初夏来

    作者:山崎なお

  • マカロンのパステル初夏の風の色

    作者:もちのくも

  • 初夏を佐多の岬まで迎へ行く

    作者:村上光朗

  • 初夏やババロアのある純喫茶

    作者:弥栄弐庫

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