視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2021年1月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2021年1月の季語(お題)は
着ぶくれ です
  • 着ぶくれて オーロラを待つ カメラマン

    今日の俳句

    2021.01.15 放送

    作者:室達朗(京都府)

    オーロラは、北極や南極の近く、寒い地域で観測される自然現象です。美しいオーロラを撮るために、カメラマンはばっちり着込んで、じっとそのときを待っています。今も地球のどこかで、こうしてカメラを構えている人がいるのかもしれません。日常に見出されやすい「着ぶくれ」という季語を、地球の果ての絶景に見出したことで、季語も新しく生まれ変わりました。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 着ぶくれし 妻とは別の 観覧車

    今日の俳句

    2021.01.14 放送

    作者:加島一善(新居浜市)

    家族で観覧車に乗りに来たのでしょう。一つのゴンドラに全員は乗れないので、妻も私もそれぞれ子や孫を連れ、別々のゴンドラへ。いつも隣にいる妻を離れて見つめる距離に、少し寂しさを感じたのかも。デートに薄着でおしゃれしていた妻も懐かしいですが、着ぶくれて寒さに負けない妻もまた頼もしいものです。些細な日常の一場面に、夫婦の姿を見つけた一句です。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 着ぶくれて 母の手術を待つ 兄妹

    今日の俳句

    2021.01.13 放送

    作者:キートスばんじょうし(兵庫県)

    手術室へ母を見送り、成功を祈る兄と妹。病院の廊下はがらんと寒いので、重ね着をして身を寄せ合います。もしかしたら、着ているのは、母の編んでくれたセーターかもしれません。どうか、無事に終わりますように。着こんだ服のぬくもりが、寄る辺のない兄妹の不安を、少しでも和らげてくれますように。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 家族皆 真珠浜上げ 着膨れて

    今日の俳句

    2021.01.12 放送

    作者:たわらご 堀川絵奈(西予市)

    「浜上げ」とは、養殖したアコヤ貝から真珠を取り出す作業です。主に、真珠の輝きがもっとも美しいとされる冬に行われます。寒い海風の中、家族総出で、浜上げ作業を進めます。着ぶくれた姿は、真珠を身につける華やかな衣装とは正反対ですが、地に足をつけて生きる、人間のたくましさを感じさせます。

    (監修:神野)

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  • 着ぶくれのキャスター 明日も雨らしい

    今日の俳句

    2021.01.11 放送

    作者:山内佑資(松山市)

    寒さを防ぐため、服をたくさん着込むことを「着ぶくれ」といいます。見た目を気にせず着ぶくれる姿は、ときにユーモラスに、ときにたくましく、人間味を感じさせます。「明日も雨」ということは、今日も雨。天気予報を中継するキャスターも、傘をさしコートを着て、着ぶくれているのでしょう。見た目よりも、まずは体を大切に、冬を乗り切りましょう。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める

2021年1月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 産直へ荷を出す媼着ぶくれて

    作者:河本俊子

  • 着ぶくれて選果場行きバスが来る

    作者:うさの

  • 着ぶくれてビルの窓拭き見上げたる

    作者:福田俊江

  • とびとびに人着ぶくれて神のまへ

    作者:南方日午

  • 着ぶくれて夢売る列のしんがりに

    作者:奈良香里

  • 着ぶくれて走り来る子のボタン取れ

    作者:そまり

  • 定年の小さき花束着ぶくれて

    作者:じゃすみん

  • 着ぶくれてのの字になぞる座り胼胝

    作者:首藤久枝

  • 松明の火の粉着ぶくれの歓声

    作者:みやこわすれ

  • 着ぶくれて祝儀はずんで仕舞ひけり

    作者:宍野宏治

  • 着ぶくれてカピバラになりさうな母

    作者:直木葉子

  • 介護士の検温着ぶくれの腋窩

    作者:松井くろ

  • 着ぶくれの子が着ぶくれの母の膝

    作者:砂山恵子

  • 着ぶくれて赤子すぽりとベビーカー

    作者:吉野敬子

  • 着ぶくれて行方不明やドアの鍵

    作者:土居信勝

  • 着ぶくれて工事現場の旗二本

    作者:曽我浩之

  • 着膨れて厚き書物のイエスの画

    作者:午餉

  • 東方の博士のごとく着ぶくれて

    作者:松田夜市

  • すれ違ふ着ぶくれケセラセラ唄ひ

    作者:三好眞喜子

  • 母の形見を着膨れてますます母似

    作者:武井日出子

  • これやこの大器晩成着ぶくれて

    作者:竹本桂子

  • 着ぶくれてはや尻もちのあんよかな

    作者:藤尾裕子

  • 着膨れて新聞ひらく午後が好き

    作者:酒井ペケポン

  • 中吊りの首相着ぶくれたる車内

    作者:栗田 修次

  • 星をとる子もとらぬ子も着ぶくれて

    作者:ぐ

  • 着ぶくれの子らと学級新聞と

    作者:藤田ゆきまち

  • 着ぶくれの内ポケットに当たり券

    作者:神野睦子

  • 座るには狭き空席着ぶくれて

    作者:大政久仁子

  • 着ぶくれのエレベーターや催事場

    作者:桐山榮三

  • 着ぶくれの補欠へ臙脂色の襷

    作者:板柿せっか

  • ペンギンの行進待つや着ぶくれて

    作者:伊賀上公子

  • 着ぶくれのロールキャベツを崩す朝

    作者:越智敦子

  • 着膨れて未知なる星に降り立ちぬ

    作者:ハードエッジ

  • 着ぶくれの服のまま乗る体重計

    作者:梶原朋子

  • 着ぶくれが着ぶくれを押す乗車口

    作者:八木重明

  • 着ぶくれや立ち食いそばの湯気六つ

    作者:北藤詩旦

  • 着ぶくれて当座預金を前倒す

    作者:北村達也

  • 細る母着ぶくれくらいが丁度いい

    作者:西森静子

  • 白衣の天使着ぶくれて水色

    作者:和田萌花

  • 着ぶくれの部長すれ違う日曜

    作者:世良日守

  • 着ぶくれて五センチ拡がる宇宙かな

    作者:北里卓也

  • 玻璃越しの着膨れてゐる家族かな

    作者:菊池洋勝

  • 路地裏の占い師みな着ぶくれて

    作者:伊丹妙子

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

12月のお題は
「蕪(かぶ)」 です

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

個人情報の取り扱いについて

頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。

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