こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2020.01.17 放送
昔から「子どもは風の子」というように、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちは元気に走り回ります。そんな彼らだから、きっと炬燵は嫌い。とても、ひとところにじっとしていられないのです。炬燵を飛び出し外へ出て、きらきら光る雲の下、はつらつと遊ぶ子どもたち。冬になっても失われない生命力に、見ているこちらも、おのずと力が湧いてきます。
(監修:神野)
2020.01.16 放送
そういえば幼いころ、よく炬燵にもぐって遊んだものでした。いわれてみればたしかに、炬燵の中の暗く赤い光は、闇に浮かぶ火星の赤色を思わせます。ドラえもんの世界で、引き出しを開けたらタイムマシンがあるように、炬燵もまた、もぐれば別の世界へつながる入口なのかもしれません。日常の炬燵から宇宙の火星へと発想を飛ばした、想像力の光る一句です。
(監修:神野)
2020.01.15 放送
受験を控えた子どもが、勉強もせず、炬燵でごろごろしています。聞けば、志望校を変更したとのこと。ちゃんと将来を考えているのかと不安になりますが、寝ているようで案外、子どもは子どもなりに考えているものかもしれません。炬燵でたっぷり充電したら、また前を向いて頑張ってくれるはずです。将来への不安を抱えるモラトリアムの時間を、やさしく抱きとめてくれる炬燵なのでした。
(監修:神野)
2020.01.14 放送
お付き合いしている彼女の実家を訪ねると、炬燵へ案内されました。結婚の許しをもらおうと意気込んできたのに、くつろいだ雰囲気の中ではかえって言い出しにくいものです。「娘さんを下さい」、心の中でせりふを繰り返すばかり。きっと、たまりかねた彼女に、炬燵の中で足を突っつかれて、ようやくもたもたと切り出すのでしょう。炬燵を小道具に使い、人間ドラマを描き出しました。
(監修:神野)
2020.01.13 放送
1月のお題は「炬燵」。冬の団欒に欠かせない暖房器具です。炬燵に蜜柑の組み合わせは、日本の冬を象徴する風景ですね。この句は、仕事を終えて帰宅した解放感が詠まれています。「飛び込む」という言葉の勢いが、炬燵に入って一刻も早くくつろぎたい思いを代弁しています。何はともあれ炬燵に入ればホッとする、生活の癒しとしての炬燵ですね。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
独り居やアリスの穴に似る炬燵
帰宅して芯まで冷えてゐる炬燵
立つ人についでの用事置炬燵
ふるさとの遠さや灯の消えし炬燵
一片のジグソーパズル炬燵より
恐竜の図鑑こたつに寝そべって
梁に手斧の痕や掘炬燵
線香の燻る仏間の炬燵かな
帰郷せり早うおこたにお入りや
「ただいまー」炬燵は孫の文机に
詩集読む妻を眠らす炬燵かな
汝とめくるチェコの絵本やおきごたつ
投げ出して脚のあやとりめく炬燵
炬燵寝や星の音降る旅の宿
早押しのボタン代わりの炬燵かな
二年目の単身赴任置炬燵
亡き母へ会いにゆきます炬燵入る
サバンナはあまりに遠く炬燵猫
ゴールデンタイム炬燵内戦争
何事も丸く収まる炬燵かな
炬燵して改憲論を戦はす
回り将棋の駒のぶつかる炬燵かな
初炬燵一番乗りは犬と猫
どや顔をつき出すミケや炬燵背負う
黄のちゃんちゃんこ身に合ひて炬燵かな
幼き日母の実家に掘り炬燵
暖かい炬燵のなかでミカン食べ
今日よりは炬燵の間なり皆来たれ
富士山にマグマ溜りや掘り炬燵
炬燵出し今年も終わりと呟く夜
灰かぶせ炬燵の火種守る母
団欒と家族でたしなむ炬燵かな
喧嘩してテレビ観るふり置炬燵
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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〒790-8537 テレビ愛媛「きょうの俳句」係