「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:神野紗希、谷さやん

  • 草の花 ひとつかならず 雨のいろ

    今日の俳句

    2025.10.09 放送

    作者:藤村真理

    秋の草に咲く花を「草の花」と言います。名のある草の花も、名もない野草の花も込めます。今日の句の草の花は、名もない方の雑草の花のような気がします。その中には、ひとつ必ず雨の色をして咲く花があると言っています。雨の色ってどんな色?と、思わせるところが、とても詩的です。可憐なような儚いような。

    (監修:谷)

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  • ブルブルっと 胸の携帯 小鳥来る

    今日の俳句

    2025.10.08 放送

    作者:中島砂穂

    季語「小鳥来る」は、秋に渡って来る小鳥や山から平地に降りて来る小鳥が、庭やベランダまでやってくることをいいます。内ポケットに入れていたのか、マナーモードにしていた携帯がブルブルと震え出しました。目の前には小鳥が降り立ちました。着信が、この小鳥のように幸福なメッセージでありますように。

    (監修:谷)

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  • 秋いくとせ 石鎚を見ず 母を見ず

    今日の俳句

    2025.10.07 放送

    作者:石田波郷

    西日本最高峰の愛媛の山、石鎚山がそろそろ紅葉の時期を迎えます。遠くで見ても石鎚はそれとわかります。胸が広々となる気がします。作者波郷も、生まれ故郷の愛媛を離れてなお、石鎚は母の姿とともに心の奥に消えることはなかったようです。病を得て帰省がままならず、幾度秋が過ぎてしまったことか。彼の絶唱の一句です。

    (監修:谷)

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  • なんと丸い月が出たよ 窓

    今日の俳句

    2025.10.06 放送

    作者:尾崎放哉

    作者尾崎放哉は、山頭火と並んで自由律俳句の代表的俳人です。五-七・五調の定型俳句に対して、自由なリズムで表現しました。今日は仲秋の名月。思わず声を上げたような、今日の句のような月が出たらいいなあと思います。素直で心のままに出た言葉のようですが、最後の「窓」がリズムを生んでいます。四角い窓枠に丸い月が絵のようです。

    (監修:谷)

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  • 海老の尾に 滲む七色 豊の秋

    今日の俳句

    2025.10.03 放送

    作者:山口昭男

    稲や穀物がよく稔る秋のことを「豊の秋」といいます。嬉しくゆたかな気分でいると、これから調理する生海老の尾のいろどりも、ことさら輝いて見えます。七色は、虹の色。華やかな色彩に、豊作の喜びがあふれます。海老の尾をよく観察した把握を、暮らしのめぐりの中に、おおらかに取り込みました。

    (監修:神野)

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ハガキからの応募:〒790-8537
テレビ愛媛「きょうの俳句」係

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・学校名(ジュニアの場合)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC ライブニュース「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会も担当。『日めくり子規・漱石』にて第34回愛媛出版文化賞大賞。第11回桂信子賞。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師。2022年春から愛媛・伊予観光大使。句集に『すみれそよぐ』他。

  • 神野紗希

    谷さやん(たにさやん)

    松山市生まれ。西条市丹原町で育つ。松山大学卒業。1996年作句開始。句集『逢ひに行く』で宗左近俳句大賞受賞。『芝不器男への旅』、『不器男百句』(坪内稔典/谷さやん共著)、俳句とエッセイ『空にねる』。「船団」(2018年散在)を経て、現在「窓の会」常連。愛媛新聞カルチャー教室「さやんの楽しむ俳句」、「みんなで子規を読む」講師。

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