「聞ける俳句」は、
テレビ愛媛の夕方のニュースで
これまでに紹介された俳句を
『見て』『聞いて』
楽しんでいただけます。

監修:神野紗希、谷さやん

  • 石仏の 面乾きて 桃ひとつ

    今日の俳句

    2026.09.18 放送

    作者:田中富子(松山)

    石仏に供えられた桃でしょう。古びた石の仏さまの顔に、残暑の日が差し、ざらりと乾いています。それに対して桃は、みずみずしく果汁を抱いています。「乾きて」という言葉を入れることで、桃のゆたかな水気を際立たせました。その土地に息づく静かな信仰を、やさしく切り取った一句です。

    (監修:神野)

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  • 子規さんの 二倍も生きて 桃喰らふ

    今日の俳句

    2026.09.17 放送

    作者:たいらんど風人(タイ)

    松山出身の俳人・正岡子規は、くだものが大好きでした。結核菌にむしばまれ、三十四歳の若さで亡くなりましたが、最後まで俳句を作り文章を書き、その人生を生き切りました。子規さんの二倍の年齢になった今、来し方を振り返りつつ、桃を食べます。「喰らふ」の力強さに、桃の命、私の命が輝きます。

    (監修:神野)

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  • 売り切れました 農高の桃のパフェ

    今日の俳句

    2026.09.15 放送

    作者:佐藤茂之(岩手)

    農業高校の学園祭や出張販売でしょうか。学校で育てた桃を使って、パフェを販売しています。おいしくて、価格もお手頃なので、大人気。「売り切れました」と書かれた文字も、どこか誇らしげです。心をこめて作った桃をみずから手渡す、生産者から消費者への誠実なリレーの場面です。

    (監修:神野)

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  • 桃汁の垂れて 金星丘緩ぶ

    今日の俳句

    2026.09.14 放送

    作者:そまり(新居浜)

    桃は、中国から伝来し、奈良時代の昔から日本で栽培されてきました。果汁のゆたかさや芳醇な香りが特徴です。金星丘とは、親指の付け根のふくらみのことです。剥いて食べる桃の汁がてのひらに垂れ、金星丘が甘く濡れました。「緩ぶ」という言葉のやわらかさが、桃のもたらす心のゆとりを伝えます。

    (監修:神野)

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  • 世に遠く 峡三十戸 秋澄めり

    今日の俳句

    2026.09.11 放送

    作者:松永静雨

    作者・静雨は、大正十二年現・松山市北条の高縄山のふもとに生まれました。俳人として故郷を詠んだ句集『落人部落』の中の一句です。落ちのびた一族が今では三十戸になった山峡。これからも段々と減っていくだろう落人たちに思いを馳せて「世に遠く」と、詠いあげました。澄んだ秋の中に、肩を寄せ合うように暮らします。

    (監修:谷)

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10月のお題は
「鹿」 です
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ハガキからの応募:〒790-8537
テレビ愛媛「きょうの俳句」係

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・学校名(ジュニアの場合)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC ライブニュース「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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監修の先生のご紹介

  • 池内恵吾

    神野紗希(こうのさき)

    松山市出身。松山東高時代に「俳句甲子園」で優勝。お茶の水女子大学卒業。東京を拠点に俳人として活躍し、NHK「俳句王国」司会も担当。『日めくり子規・漱石』にて第34回愛媛出版文化賞大賞。第11回桂信子賞。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師。2022年春から愛媛・伊予観光大使。句集に『すみれそよぐ』他。

  • 神野紗希

    谷さやん(たにさやん)

    松山市生まれ。西条市丹原町で育つ。松山大学卒業。1996年作句開始。句集『逢ひに行く』で宗左近俳句大賞受賞。『芝不器男への旅』、『不器男百句』(坪内稔典/谷さやん共著)、俳句とエッセイ『空にねる』。「船団」(2018年散在)を経て、現在「窓の会」常連。愛媛新聞カルチャー教室「さやんの楽しむ俳句」、「みんなで子規を読む」講師。

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