視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2022年10月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2022年10月の季語(お題)は
新米 です
  • バンマスの 里は魚沼 今年米

    今日の俳句

    2022.10.21 放送

    作者:松田夜市(松前)

    バンマスとは、バンドリーダーの略で、バンドの代表者のことです。長く一緒に音楽を続けているバンマスも、ふるさとは魚沼。コシヒカリが有名な、新潟の米どころです。きっと時期が来れば、田舎の新米をバンドのみんなに配るのでしょう。頼りになるバンマスの来し方に、ふと思いを馳せる秋です。

    (監修:神野)

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  • コッヘルに ひかり零して 今年米

    今日の俳句

    2022.10.20 放送

    作者:綾竹あんどれ(東京)

    新米のことを、今年とれたお米なので、今年米ともいいます。また、コッヘルとは、アウトドアで使うお鍋です。キャンプに来て、新米を炊くのでしょう。コッヘルに新米をそそげば、きらきらと白い光が零れます。その一粒ひとつぶの尊さが、炊きあがりへの期待とともに、まぶしく輝きます。

    (監修:神野)

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  • 新米や ヘアドネーションの少年

    今日の俳句

    2022.10.19 放送

    作者:井上 涙香(松山)

    ヘアドネーションとは、医療用のウィッグを作るために、髪の毛を長く伸ばして寄付することです。少年も、ヘアドネーションのために髪を伸ばしているのでしょう。誰かのために努力できること、素晴らしいです。新米をもりもり食べて、すこやかに成長してゆく、頼もしい少年の姿を詠(よ)みました。

    (監修:神野)

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  • 我に足りぬは 新米のあの粘り

    今日の俳句

    2022.10.18 放送

    作者:句保田凡(松山)

    新米は水分量が多いので、もっちりと粘りをもって炊きあがります。私にも、あの新米のような粘りがあれば、もう少し違う結果が待っているのかも。新米に刺激を受け、力をもらって、人生に前向きに向き合う姿に、読者も共感し励まされます。新米のおいしさもたっぷり伝わりますね。

    (監修:神野)

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  • そつと研ぐ新米 ゆるく巻く銀河

    今日の俳句

    2022.10.17 放送

    作者:野口雅也(兵庫)

    新米を研ぐときは、研ぎ汁がたっぷりと白く濁ります。お米を傷つけないよう、そっとかき混ぜると、白いもやもやが研ぎ汁の中でゆるやかに渦を巻き、まるで宇宙の銀河のよう。暮らしに密着した新米の景色から、壮大な宇宙を引き寄せた、ゆたかな想像力の一句です。

    (監修:神野)

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  • 新米の 真ん中に割る 生卵

    今日の俳句

    2022.10.14 放送

    作者:三好(みよし)城(じょう)(松山)

    新米が炊きあがったら、まずはお米の味がしっかり分かるシンプルな食べ方をしたいですね。塩でおむすびにするのもいいし、卵かけごはんも最高です。「真ん中に」と表現したことで、堂々と卵を割り入れた臨場感が生まれます。新米のおいしさ、いただく喜びがあふれる一句です。

    (監修:神野)

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  • 新米は食べさせた 転校の初日

    今日の俳句

    2022.10.13 放送

    作者:ちかこ(東京)

    転校して初めて登校する朝、子どもたちもどこか緊張して不安そう。家族が学校についていくわけにもいかないし、子どもにしてあげられることは限られています。せめて新米を炊いて、朝ごはんで力をつけてもらって、行ってらっしゃいと明るく見送ります。頑張って。きっと、だいじょうぶ。

    (監修:神野)

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  • 新米を 研ぎたるみづの 真珠色

    今日の俳句

    2022.10.11 放送

    作者:染井つぐみ(兵庫)

    米をとぐと、表面に残った糠が洗われ、白く濁ったとぎ汁が出ます。命あふれる新米ならなおさら、ゆたかに白く濁るでしょう。そのとぎ汁の白さを、美しい真珠の色にたとえました。貴重な真珠のように、新米もまた尊いものだと教えてくれます。ささやかな日常の中にも、美は潜んでいるのですね。

    (監修:神野)

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  • 新米を 刈る軽やかな 鎌の音

    今日の俳句

    2022.10.10 放送

    作者:井上定男(西予)

    秋はみのりの季節。中でも新米がみのる喜びはひとしおです。鎌を使って刈り取る音を、軽やかな音ととらえることで、新米を得た喜びを明るく表現しました。今では機械で刈り取るのが主流なので、鎌をあやつる姿はなつかしさも感じますね。丁寧に収穫してくださった新米が、私たちの食卓に届きます。

    (監修:神野)

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2022年10月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 積み上がる蒼き俵の今年米

    作者:そまり

  • 新米や水とひかりを甘やかす

    作者:うさの

  • 新米炊きたてど真ん中を母へ

    作者:たわらご 小島里世

  • 早稲の飯嬰に名の付く朝かな

    作者:竹本桂子

  • ふるさとの新米を出す定食屋

    作者:神野睦子

  • 助手席の新米空はみづの色

    作者:きのえのき

  • 生卵かけて新米喜ばす

    作者:宍野宏治

  • 新米のおむすび二個と万歩計

    作者:杉野 祐子

  • 新米の白を磨けるみづのしろ

    作者:ギル

  • 新米や研ぎ水あはく青みたる

    作者:キートスばんじょうし

  • 新米や焼印匂ふ一升枡

    作者:南 あん

  • オカリナの音や新米の試食会

    作者:武井日出子

  • 良き国に清き水あり今年

    作者:砂山恵子

  • 漆箸だす新米のうれしくて

    作者:大黒とむとむ

  • 黙食はやめよ新米炊き上がる

    作者:岡野 未由子

  • かあさんをおふくろと呼んで新米

    作者:げばげば

  • 海を見るベンチ新米塩むすび

    作者:石塚彩楓

  • 炊き出しの広場に陽射す今年米

    作者:迫久鯨

  • 新米の角揃へたる塩にぎり

    作者:栗田 修次

  • 捨て猫の名の決まりけり今年米

    作者:川又心美

  • 新米の話ばかりの診療所

    作者:みやこわすれ

  • 新米を洗ふ三つ編みゆるるなり

    作者:香田ちり

  • 満点の星の涙よ新米は

    作者:友健

  • 新米をてんこ盛りして百日膳

    作者:林省造

  • 新米をラップに包む当直医

    作者:世良日守

  • 二百円入れて新米瀧のごと

    作者:加島一善

  • 潮騒のキャンプ新米炊きあがる

    作者:中島容子

  • 新米古米炊けば皆くる子供食堂

    作者:阿曽宏之

  • 新米の熱と香を吐く精米機

    作者:樫の木

  • 新米のやはし杓文字の水を換ふ

    作者:イサク

  • 新米や木の箸置と木の箸と

    作者:いかちゃん

  • 新米の二合ぺろりと食ふ選手

    作者:POTU

  • 新米や休耕田に鍬を入れ

    作者:河野ちず

  • 新米を浸す朝日がさす場所に

    作者:ぞんぬ

  • 麦八分新米二分の戦後かな

    作者:岩渕晃三

  • 新米を結んで山の祠へと

    作者:くぅ

  • 新米や兵站整わぬ戦地

    作者:ふくじん

  • 戦況のニュース新米噛みしめる

    作者:小池令香

  • 雲に戻すために新米洗ふかな

    作者:すいよう

  • 新米や喫水線上がる上がる

    作者:秋本 哲

  • 新米にほのと古代の香りかな

    作者:土居信勝

  • ぴかぴかの空気の朝と新米と

    作者:葦屋蛙城

  • 仏壇に天こ盛りなる今年米

    作者:安井 圭子

  • 雪色のゆめびりかてふ新米よ

    作者:風花まゆみ

  • 遠き子へトランクに積む今年米

    作者:伊賀上公子

  • 追伸に新米のこと母のこと

    作者:瀬戸 薫

  • 新米の重さとなりぬ赤ん坊

    作者:伊丹妙子

  • 新米とぐ手首やさしく裏返し

    作者:加田紗智

  • 新米の甘き香りや木賃宿

    作者:藤雪陽

  • 新米の艶を松山あげの汁

    作者:織部なつめ

  • 新米のさらさら離郷十年目

    作者:加良太知

  • 電報でも打とうか「新米、炊ケタ」

    作者:夏雨ちや

  • 寛解を寿き新米を炊きにけり

    作者:新濃健

  • 新米を蔵に積上げ農日記

    作者:吉野敬子

  • 新米を積みし軽トラすれ違ふ

    作者:柚木みゆき

  • 巫女さんの口角のそれ新米か

    作者:七瀬ゆきこ

  • 新米や13cmの吾子の靴

    作者:小澤未樹

  • 亡き父に久万の新米食べさせまほし

    作者:石原 佳直

  • 新米のお粥にひらく祖母の唇

    作者:村瀬ふみや

  • 新米の炊きあがる迄ひとっ風呂

    作者:百瀬はな

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

5月のお題「葉桜(はざくら)」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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