視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2022年2月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2022年2月の季語(お題)は
猫の恋 です
  • 猫の恋 大福ふたつ 買ひ求む

    今日の俳句

    2022.02.18 放送

    作者:藤田瞬(松山市)

    猫はにぎやかに恋をしているけれど、人間は穏やかに大福を食べて過ごしたりする、春ののんびりした時間を描きました。大福は、一つではなく二つ。誰かと食べるのだとしたら、その二人もかつては、燃える恋を経てきたのかもしれません。大福の甘さが、恋の甘さを、ほんのりと思い出させます。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 恋猫に告ぐ 黄昏を待たず行け

    今日の俳句

    2022.02.17 放送

    作者:そまり(新居浜市)

    春になって恋に夢中になる猫を「恋猫」といいます。この句は、恋猫に強くメッセージを送っています。黄昏の時間を待つなんてまどろっこしいことはせず、今、相手のもとへ行きなさい。タイミングが遅れたせいで、手に入らない恋もあります。恋猫へ向けられたエールは、私たち人間の心にも、まっすぐ響きます。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 猫の恋 番くるわせの 大相撲

    今日の俳句

    2022.02.16 放送

    作者:石野桂子(西予市)

    大相撲で、ときに予想を大きく覆す、番狂わせの一番があります。格下の力士が横綱を打ち負かすように、猫の世界でも、ときに番狂わせの恋が生まれます。いかにも負けそうに見えた猫が、ここ一番で力を発揮して、恋をものにしたのでしょう。誰にだって可能性は残されているのだと、勇気の湧いてくる一句です。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 猫の恋 STAFF ONLYのロープ

    今日の俳句

    2022.02.15 放送

    作者:木染湧水(広島県)

    コンサートなどのイベントが開催されるのでしょう。会場に、スタッフオンリーの黄色いロープが張られています。その中は、関係者以外は立ち入り禁止のはずですが、恋する猫はお構いなし。黄色いロープをくぐって、自由に出入りしています。にぎやかな場面を介して、猫の恋の傍若無人なありようを切り取りました。

    (監修:神野)

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  • 猫の恋 潮に饐えたる 番屋かな

    今日の俳句

    2022.02.14 放送

    作者:北藤詩旦(北海道)

    春は、猫の恋の季節です。猫たちは昼夜を問わず、喧嘩をしたり奇声を発したり、目の前の恋に打ちこみます。番屋とは、漁師の宿泊する小屋です。海の香りがとっぷりと染み込んだ番屋にも、恋する猫たちがうろつきます。ふだんは魚を求めて屯しているのでしょう。大きな海を背景に、人の暮らし、猫の暮らしが交差する一句です。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める

2022年2月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 恋猫やボイラー技師の吸ふ煙草

    作者:秋本哲

  • カセットテープきやらきやら軋み猫の恋

    作者:石浜西夏

  • 恋猫のひたひを撫でて送り出す

    作者:砂山恵子

  • 活版の漱石全集猫の恋

    作者:室達朗

  • 猫の恋光みたいに泣ける人

    作者:水蝶まゆみ

  • アメリカン・クラッカー鳴る猫の恋

    作者:山川腎茶

  • あおぅあおぅ母音はかなし猫の恋

    作者:天陽ゆう

  • 子守唄掻き消す猫の恋一途

    作者:河本俊子

  • タワーマンの遥か夕景猫の恋

    作者:堀池正海

  • 恋猫は帰らずラジオ深夜便

    作者:竹本桂子

  • 相談は恋猫外へ出してから 

    作者:みなと

  • 恋猫やパイはじゅんわり焼き上がる

    作者:綾竹あんどれ

  • 恋猫の不明届を貼る電柱

    作者:吉野敬子

  • 真夜中にラーメン啜る猫の恋

    作者:藤雪陽

  • ガラス越し合わせる鼻や猫の恋

    作者:たわらご 堀川絵奈

  • 恋猫眠るホスピスの生垣に

    作者:げばげば

  • シェークスピアの白き羽根ペン猫の恋

    作者:杉野圭志

  • リトルイタリアの階下は恋の猫

    作者:栗田修次

  • 夜遊びのすぎた恋猫大欠伸

    作者:たわらご 小濱節子

  • マンションの全戸にひびく猫の恋

    作者:沼宮内薫

  • 震度三くらゐぢや止まぬ猫の恋

    作者:松田夜市

  • 恋猫の奇声突き指の疼痛

    作者:さとけん

  • モノクロに濡れたる手紙猫の恋

    作者:染井つぐみ

  • 恋猫やみどりの風となり疾る

    作者:藤尾裕子

  • 恋猫の牛乳舐めて鳴きにゆく

    作者:岩渕晃三

  • 食べて寝てすぐに出て行く恋の猫

    作者:石塚彩楓

  • 食って寝てあとは恋するだけの猫

    作者:大黒とむとむ

  • 寝て起きて肉球舐める猫の恋

    作者:林省造

  • 星の欠片が落ちる夜に猫の恋

    作者:高市加世子

  • 夕暮の港の匂ひ猫の恋

    作者:神野睦子

  • 恋猫やよべもこよひも先斗町

    作者:阿曽宏之

  • 雨樋が壊れはせぬかうかれ猫

    作者:小川さゆみ

  • タロットのカードは女帝猫の恋

    作者:このみ杏仁

  • 漆黒の闇燃え盛る猫の恋

    作者:新濃健

  • 捨てずある犬小屋横の猫の恋

    作者:十亀剛一

  • 木漏れ日や猫の恋路の果てで揺れ

    作者:ヴィッカリー美和

  • 好き好きと言うのは楽さ猫の恋

    作者:西田真己

  • 見上げれば屋根の月影猫の恋

    作者:西奥富子

  • 津波より十一年や猫の恋

    作者:菊池洋勝

  • 猫の恋頷くように星揺らぎ

    作者:三木和彦

  • 道一つ違えてみれば猫の恋

    作者:東京堕天使

  • 猫の恋こころ逆らふこともなく

    作者:主藤充子

  • 猫の恋行方不明の俺の恋

    作者:村瀬っち

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

5月のお題「葉桜(はざくら)」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

個人情報の取り扱いについて

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