視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2020年11月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2020年11月の季語(お題)は
落葉 です
  • 地震の國 なだめるやうに 落葉かな

    今日の俳句

    2020.11.13 放送

    作者:宍野宏治(松山市)

    日本はまさに地震の国。その大地をなだめるように、落葉が降っていると捉えました。落葉が積もったからといって、科学的に地震がやむわけではありません。それでも、土を覆ってゆたかにする落葉に、特別な力があるような気もしてきます。落葉の再生力に、いくたび地震に襲われても復興へ前を向く、日本人の強さを思います。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 旅券より こぼるるユーロ 落葉風

    今日の俳句

    2020.11.12 放送

    作者:竹本桂子(久万高原町)

    片付けの途中、ふとパスポートをひらいたら、ヨーロッパを旅したときのユーロ紙幣がひらり。なつかしいなあと旅を思い返しつつ、窓を見れば落葉の季節です。新型コロナウイルスの流行で海外へもなかなか行けない今、日本では使えない紙幣も、落葉みたいなものかもしれません。落葉のまとうわびしさを感じる一句です。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 落葉二枚で 爺じも乗れた 縄電車

    今日の俳句

    2020.11.11 放送

    作者:八木重明(松山市)

    孫たちが、縄電車をしてにぎやかに遊んでいます。じいじもそこに加わろうと、落葉を拾って切符に見立てました。この切符で乗れますか? どうぞどうぞ。落葉二枚で、じいじも晴れて、縄電車の一員となりました。冬のはじめのひだまりの、ほがらかなひとコマです。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 子規の背に 道灌山の 落葉かな

    今日の俳句

    2020.11.10 放送

    作者:土居信勝(松山市)

    明治28年12月9日、子規は弟子の高浜虚子を誘い、根岸の子規庵からほど近い、道灌山を訪れました。病気で余命を悟った子規は、俳句の仕事を引き継ぐよう頼みます。ところが虚子は「学問をする気はない」と断りました。残された子規の背には、落葉が降りしきります。臨場感のある季語が、歴史の場面をあざやかに再現しました。

    (監修:神野)

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  • 落葉より 箒掘り出す 尼僧かな

    今日の俳句

    2020.11.09 放送

    作者:霞山旅(宮城県)

    落葉の中に埋もれていた箒を取り出して、また落葉を掃くのでしょう。「掘り出す」という表現がユニークですね。降り積もった落葉の、ゆたかな嵩が見えてきます。掃いては積もり、また掃いては積もり。落葉樹に囲まれた、静かな尼寺の日常です。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める

2020年11月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • にはとりの声の汚るる落葉かな

    作者:岩渕晃三

  • 落葉踏む音は明日も生きる音

    作者:山内佑資

  • 落ち葉踏むコーンフレーク潰すごと

    作者:佐藤めぐみ

  • 抱きつけば落葉の匂ひ父の背

    作者:奈良香里

  • 狛犬の息はきはきと落ち葉かな

    作者:午餉

  • 落葉止まず午前指定の遺骨の荷

    作者:北藤詩旦

  • 去来と記す石ころや落葉掻

    作者:室達朗

  • 落葉掃くコンビニ店主夜勤明け

    作者:中村眞喜男

  • 日の匂ひ乾ぶ落葉のベンチかな

    作者:藤尾裕子

  • 営業は一年目です落葉踏む

    作者:城内幸江

  • 惣堀の水僅かなる落葉かな

    作者:南方日午

  • 落葉降るちよつと地球を太らせて

    作者:松田夜市

  • 母校行く落葉踏む音聞きたくて

    作者:砂山恵子

  • 暗記するためのベンチや落葉舞う

    作者:うさの

  • 老いて今小さき恋へ落葉焚く

    作者:漢宗

  • 落葉舞うモリスの壁紙濃き紅茶

    作者:ヴィッカリー美和

  • 外苑にイーゼルあまた落葉降る

    作者:栗田修次

  • 落葉掃く爺の鼻唄裕次郎

    作者:越智敦子

  • 落葉焚子は独り身を通すらし

    作者:伊賀上公子

  • 落葉降るラストシーンの無音なり

    作者:三好眞喜子

  • バス停に落葉を踏んで労働者

    作者:吉野敬子

  • 胸に傷少女の頃の落葉かな

    作者:そまり

  • 若者の跨ぐスケボー落葉道

    作者:桐山榮三

  • 建仁寺の風神雷神落葉降る

    作者:安井圭子

  • 落葉だから話せる泣いてもいいよね

    作者:じゃすみん

  • 寄り添うて落葉にきしむ車椅子

    作者:伊藤栄子

  • 少年がひとり落ち葉を選びをり

    作者:藤田ゆきまち

  • 落葉掃く校庭の子ら受験生

    作者:渡部茂由子

  • 流れゆく落葉に波紋はなれざる

    作者:板柿せっか

  • はらはらと落葉のごとく句を詠まな

    作者:ハードエッジ

  • 姪走る落葉踏み分けブランコへ

    作者:たわらご 堀川絵奈

  • 固まりてやがて地層となる落葉

    作者:瀬戸薫

  • 昔日のしあはせ透くる落葉焚

    作者:遠野あや

  • 献体の父なつかしき落葉かな

    作者:伊藤栄子

  • 真民の詩ひとひらの朴落葉

    作者:武井日出子

  • 人無き後のブランコに落葉舞ひ

    作者:岸明美

  • 拾われて明日は栞になる落葉

    作者:岡野未由子

  • 親と子で落葉拾うて畑肥やし

    作者:中村真美

  • 日溜りの苔にたむろす落葉かな

    作者:酒井じゅん

  • からからと落ち葉笑えり興隆寺

    作者:岡田孝文

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

12月のお題「蕪(かぶ)」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

個人情報の取り扱いについて

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