こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2019.07.12 放送
夏帽子をかぶった子どもたちが、浜辺の流木に座って、楽しそうに遊んでいます。島で育つ子たちにとっては、流木も憩うべき椅子になるのだと、そのおおらかな暮らしぶりをとらえました。彼らは海の光を見やりながら、どんな大人に育つのでしょうか。島に流れるゆったりとした時間が、彼らの夏をやさしく包みこみます。
(監修:神野)
2019.07.11 放送
夏帽子にも、麦わら帽子やカンカン帽など、いろいろな種類があります。パナマ帽も、椰子に似たパナマソウの葉で作られる夏帽子の一種です。丈夫で軽く、おしゃれな男性がかぶるイメージですね。代々続く店の三代目が、粋にかぶったパナマ帽には、彼の遊び心が表れています。さて帽子をかぶって、日差しの下、どこへ遊びにゆくのでしょう。
(監修:神野)
2019.07.10 放送
銀幕とは、映画を映すスクリーンのこと。映画館で映画を見ていると、風に飛ばされた夏帽子が谷間へ落ちてゆく、そんな印象的なワンシーンがあったのです。「銀幕の谷」という省略の効いた表現があざやかですね。銀幕も夏帽子も、どこか懐かしさを呼びさますもの。失われた時代への郷愁を駆り立てる一句です。
(監修:神野)
2019.07.09 放送
シーサーは、沖縄に伝わる魔よけの守り神です。鬼瓦のように、家々の門や屋根などに据えられます。夏帽子を携えて沖縄へ旅をしたとき、シーサーに、くるりとかわいい巻き毛を見つけました。小さな発見も、旅の楽しさの一つですね。シーサーの描写に夏帽子を組み合わせたシンプルな構成で、まぶしい旅の一場面をありありと描き出しました。
(監修:神野)
2019.07.08 放送
五百年の歴史をもつ三津の渡しは、松山市三津浜を運行する渡し舟です。小さな湾を、舟で向こう岸まで連れて行ってくれる、片道二分の旅。今も松山市の公道として、多くの人が利用しています。向こう岸にいる舟を呼ぶために、かぶっていた夏帽子を脱いで、大きく振ります。夏の日ざしにきらめく瀬戸内海の、やさしい波まで見えてきますね。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
乗り出してパンダ見る子の夏帽子
からかって拗ねて笑って夏帽子
みどり子の天狗を見上ぐ夏帽子
夏帽子決めて離島の旅さがす
夏帽子握りて走り来たりけり
草原の風は玻璃色夏帽子
夏帽子膝に三万フィートの空
出航やいつまでも振る夏帽子
さやならと別離のあひだ夏帽子
夏帽子握る代打のツースリー
鍔あげてホルン抱きたる夏帽子
名画座のヘップバーンや夏帽子
夏帽子少女のヘアドネーション
桟橋に立つ鍔広の夏帽子
夏帽子かたちととのへひと日終ふ
夏帽子大きくまはす別れかな
夏帽子仮想の街で落合うて
突風やころころ笑ふ夏帽子
面会の重きドア押す夏帽子
つば広き夏帽子入る美術館
小井手跳び水堰く媼夏帽子
石舞台取り囲みゐる夏帽子
途中下車旅の始まり夏帽子
お散歩の園児揃いの夏帽子
シ―ソ―で雲追いかける夏帽子
夏帽の旅や伊予灘ものがたり
竿並ぶ防波堤には夏帽子
風にかき消されし声よ夏帽子
ゆらゆらときらめく水面夏帽子
砂浜に抱へて眠る夏帽子
夏帽子灼けた楽器のマーチ曲
そのときの母は四十夏帽子
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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〒790-8537 テレビ愛媛「きょうの俳句」係