視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2019年10月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2019年10月の季語(お題)は
秋刀魚 です
  • たまさかに 地球に生まれ 秋刀魚焼く

    今日の俳句

    2019.10.18 放送

    作者:川崎真樹子(東京都)

    「たまさか」とは、思いがけず、偶然に、という意味です。私たちはたまたま、この地球という星に生まれました。地球は水の星。ゆたかな自然が、私たちの命を生かしています。秋刀魚を焼いて食べるのも、この地球に生まれたからこそ。私たちの人生の、生活の象徴として、秋刀魚が今、香ばしく焼けてゆきます。

    (監修:神野)

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  • 安産や 懇ろに焼く 初秋刀魚

    今日の俳句

    2019.10.17 放送

    作者:河本俊子(松山市)

    初秋刀魚とは、この秋はじめてとれた秋刀魚です。初物は縁起がよく、寿命も伸ばすといわれてきました。もうすぐ生まれてくる子のために、栄養をとるべく、初物の秋刀魚を買ってきました。安産でありますように。秋刀魚を焼く日常の一コマにも、新しい命への祈りがこもります。心をこめて焼いた秋刀魚は、ふっくらとやわらかく仕上がったでしょう。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 星占いはずれ 秋刀魚の腸を食ぶ

    今日の俳句

    2019.10.16 放送

    作者:みやこわすれ(愛知県)

    朝のニュースでは、今日の運勢を教えてくれる、占いのコーナーが人気ですね。一日を過ごしてきて、夕飯に秋刀魚をつつきながら、心の中で占いの答え合わせをしているのです。今日は運勢がよかったはずなのに、いまいちパッとしなかったなあ……。秋刀魚の腸(わた)のように、人生もまた、ほろ苦く、だからこそ味わい深いのかもしれません。

    (監修:神野)

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  • 秋刀魚焼くときは 演歌を口遊む

    今日の俳句

    2019.10.15 放送

    作者:山下ようこ(松山市)

    秋刀魚が焼けるまで、火加減を見ながら口ずさむのに、ぴったりの音楽はなんだと思いますか。 J―POP? 洋楽? いえいえ、やっぱり演歌でしょう。漁師の歌もよし、恋の歌もよし。演歌には、人生の喜怒哀楽が詰まっています。日本の暮らしとともにあり続けてきた秋刀魚と演歌を、生活の風景にさりげなくカップリングした、自然体の一句です。

    (監修:神野)

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  • 刀工の如く 秋刀魚を七輪へ

    今日の俳句

    2019.10.14 放送

    作者:松山帖句(松山市)

    秋刀魚は秋の味覚を代表する魚で、かたちも色も刀に似ていることから、秋の刀の魚と書きます。炭火をおこした七輪へ秋刀魚をのせるときの真剣なまなざしを、まるで刀を作る刀工のようだと見立てました。銀色の鋭い光を放つ秋刀魚の新鮮さが際立ちます。職人のこだわりをもってすれば、きっとおいしい秋刀魚が焼きあがることでしょう。

    (監修:神野)

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2019年10月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 焼秋刀魚労ふやうに柚子絞る

    作者:栗田修次

  • 芥川の『地獄変』ふと秋刀魚焼く

    作者:藤田康子

  • 秋刀魚焼く匂ひやいつか去る地球

    作者:奈良香里

  • 本棚にコクトー詩集秋刀魚焼く

    作者:砂山恵子

  • 緋だすきの備前の皿に秋刀魚かな

    作者:加島一善

  • 喪服脱ぎもうもうと焼く初秋刀魚

    作者:直木葉子

  • 秋刀魚焼くバランスボールに猫がおる

    作者:五月闇

  • 饒舌な夫婦脂の乗る秋刀魚

    作者:宍野宏治

  • 秋刀魚の背裂けて根拠の無い自信

    作者:古勝敦子

  • 秋刀魚焼く星降るといふ町に住み

    作者:竹本桂子

  • 秋刀魚焼く空には星の二つ三つ

    作者:佐藤めぐみ

  • どつかりと遺愛の七輪初さんま

    作者:三泊みなと

  • まぶしかりけり秋刀魚もひかがみも

    作者:向井桐華

  • 秋刀魚の目きらきらとして焼かれけり

    作者:室達朗

  • 男性の料理教室秋刀魚焼く

    作者:瀬戸薫

  • あの皿の出番出番と秋刀魚焼く

    作者:松本伴子

  • お座敷の大皿に居る秋刀魚の目

    作者:中矢良宗

  • 腹割りて本音言ひ合ひ秋刀魚食ふ

    作者:佐藤めぐみ

  • 喧嘩して秋刀魚を焼いて仲直り

    作者:ブラックにゃんこ

  • バゲットにはさむ秋刀魚や昼深し

    作者:中島容子

  • 秋刀魚焼くけふの終わりの近きこと

    作者:城内幸江

  • 単身の我がレジ袋秋刀魚の香

    作者:比良山

  • 口元の黄色き秋刀魚選びたり

    作者:酒井順(俳号ペケポン)

  • 骨だけの秋刀魚しずかに酌み交わす

    作者:斎乃雪

  • 我先に生簀へ秋刀魚どばばばば

    作者:南方日午

  • 読書中秋刀魚の香に手を止める

    作者:津野 久美

  • 冷たさや包丁も秋刀魚の臓も

    作者:綱長井ハツオ

  • 秋刀魚刺し食い蘇る大船渡

    作者:彩加

  • 「パタパタ」と秋刀魚焼く父今は亡き

    作者:快飛

  • 秋刀魚焼く煙のあいだの猫の影

    作者:門田昌平

  • 網焼きの秋刀魚がおどる横に猫

    作者:岸明美

  • 秋刀魚焼く猫は爪研ぐ夕餉かな

    作者:渡部茂由子

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俳句を募集しています!

5月のお題「葉桜(はざくら)」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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