こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2019.08.09 放送
夏休みに帰省していた子らも生活へと戻ってゆき、またいつもの静かな暮らしが始まりました。ごはんを食べて、片づけて。そのときふと、箸立てにまだ、子どもたちの箸が残っているのに気づきました。二膳ですから兄弟二人、揃って帰省していたのです。数日前までのにぎやかな食卓が、懐かしくよみがえります。また、いつでも、待っとるけんね。
(監修:神野)
2019.08.08 放送
帰省の時間は、日常の喧騒から切り離され、おだやかに過ぎてゆきます。昔と同じ空、昔と同じ蝉の声、昔と同じ歯磨き粉。めまぐるしく変わりゆく日々の中で、変わらないものを見つけたときには、ほっと嬉しくなるものですね。世の中の流れから取り残されたような実家に一抹のさびしさも感じつつ、押し寄せる懐かしさに、しばし心をゆだねます。
(監修:神野)
2019.08.07 放送
久しぶりに帰省した夜、自分の部屋で眠ろうと電気を消すと、かつて天井に貼った蓄光シールが、ぼんやり光るのを見つけました。昔のままに残された実家の部屋は、時間が止まったようで、不思議な気持ちになるものですね。この天井を眺めながら、悩み夢見た青春時代。その日々を証明するひとかけらとして、シールは今も、変わらず光っています。
(監修:神野)
2019.08.06 放送
夏休み、久々に帰ってきた子が、芝生の上で大の字になり、のびのびとふるさとを満喫しています。放り出された手足は、ぐーんと伸びて、すっかり大人。しかし、解放感の裏側には、ふだんの日々の窮屈さが垣間見えます。都会の暮らしに少し疲れた目には、芝生の上の青空が、心地よく広がることでしょう。
(監修:神野)
2019.08.05 放送
夏休みの休暇を利用して、ふるさとへ帰る「帰省」も、夏の季語です。久しぶりに帰ってくる子のために、あれこれ準備をする母。パジャマやふとんを整えて、好きな食べ物も用意して。あとは待つだけになると、なんとも手持無沙汰です。少しでも部屋をきれいにしておこうと、畳を拭いてみたりして、今か今かと「ただいま」の声を待つ、母の愛です。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
あをあをと道細くなる帰省かな
帰省子の読まずじまいの「罪と罰」
乗り換への帰省の駅やうどん食ふ
帰省子の足跡広し五色浜
マツチ箱みたいな汽車で帰省せり
帰省子や屋台に光る鼻ピアス
真先に悪友を訪ふ帰省かな
帰省バス城山望み降り支度
帰省して一張羅脱ぎホッとする
「瀬戸の花嫁」流るる駅に帰省の子
帰省叶わずや技能実習生
蜜柑の木流れし伊予へ帰省かな
帰省子の星座肴に飲むワイン
小踊りをしてケイナ吹く帰省かな
初帰省サービスエリアのAセット
帰省子や目映き人を連れて来し
一番線帰省の風の匂ひかな
帰省子に猫近寄らず振り向かず
ぶっきらぼうの父軽トラに帰省かな
千キロの最後は船で着く帰省
帰省子や翠陽軒の紙袋
帰省子のピアスの穴の閉ぢてをり
味方だけして欲しがりて帰省子は
告げる事諳じながら帰省する
子も孫も帰省子も皆踊りの輪
帰省子の二つ返事をして立たず
夜の戸を叩く猫の声帰省かな
堤防に集まる五人帰省かな
子規堂に寄りて無邪気な帰省とす
えとらんぜめいて帰省の五年ぶり
参考書重き鞄と帰省せり
バス停に娘待つ帰省は楽し
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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〒790-8537 テレビ愛媛「きょうの俳句」係