視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2022年8月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2022年8月の季語(お題)は
夕焼 です
  • 寅さんも 眺めたか 双海の夕焼

    今日の俳句

    2022.08.12 放送

    作者:名智満(松山市)

    山田洋次監督の映画『男はつらいよ』の第19作『寅次郎と殿様』は、愛媛県大洲市が舞台です。渥美清演じる寅さんが、冒頭で夢から覚めた場所は、双海の下灘駅でした。双海は夕焼けの美しさで知られています。その場面は夕方ではありませんでしたが、寅さんが双海の夕焼けを見たら、さて何と言ったでしょうね。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 樹の骸流れる ガンジスの夕焼

    今日の俳句

    2022.08.11 放送

    作者:桑島幹(千葉県)

    ガンジス川はインドを流れる大河で、古代より、聖なる河として信仰されてきました。人々は川で沐浴をして体を浄め、死後の骨も流します。上流から流れてきた樹も、「骸」と呼ぶことで、ひとつの命となってガンジスに抱かれます。圧倒的で、どこかなつかしい、壮大な夕焼けです。

    (監修:神野)

    音声で俳句を聞く/止める
  • 指ずもう 夕焼を待つ 美術室

    今日の俳句

    2022.08.10 放送

    作者:南あん(和歌山県)

    美術室で、指相撲をしながら、夕焼けが訪れるのを待っています。美術部の仲間と、美しい夕焼けを見よう、絵に描こうと約束しているのでしょう。何をするでもなく、指相撲をして遊んだりする、青春の時間。このあと、きっと素晴らしい夕焼けがあふれ、彼らの忘れられない記憶のひとかけらとなるはずです。

    (監修:神野)

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  • 拭きあげて ゆやけに潤む 馬の胴

    今日の俳句

    2022.08.09 放送

    作者:綾竹あんどれ(東京都)

    夕焼けは「ゆやけ」とも読みます。炎天下で働いた馬を洗ってやり、泥や汗を流したのでしょう。濡れた体をていねいに拭き上げれば、毛並みはつやつやと夕焼けに輝きます。その濡れた質感を「ゆやけに潤む」とポエティックに表現しました。一日の終わり、馬の胴の存在感が、ぐいっと眼前に迫ります。

    (監修:神野)

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  • 夕焼の フェリーに啜る かけうどん

    今日の俳句

    2022.08.08 放送

    作者:松田夜市(松前町)

    夕方になると、空が真っ赤に染まる夕焼け。一年を通して見られる天体現象ですが、夏は特にあざやかで壮大なことから、夏の季語となっています。夕暮れ、移動のために乗ったフェリーで、小腹を満たすため、かけうどんを啜ります。窓の外には夕焼けの海。人生の時間が、ゆたかに流れています。

    (監修:神野)

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2022年8月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 夕焼はせうゆの匂ひ酢の匂ひ

    作者:秋本哲

  • 空っぽの幼稚園バス大夕焼

    作者:星月さやか

  • 半額の惣菜夕焼の自転車

    作者:西田真己

  • カヌー駆り夕焼の橋を今くぐる

    作者:石浜西夏

  • ヒト以上にんげん未満大夕焼

    作者:げばげば

  • 応仁の乱のにほひや大夕焼

    作者:砂山恵子

  • さよならはちひさきこぶねゆふやけて

    作者:藤田ゆきまち

  • 夕焼けの向こうに戦止まぬ国

    作者:石野桂子

  • 母を待つ子や夕焼の保育園

    作者:神野睦子

  • 夕焼を返す炒飯翻す

    作者:ギル

  • 夕焼に見とれ焦がした生姜焼き

    作者:藤本加奈子

  • 円陣の影を豊かに夕焼ける

    作者:ぐ

  • 妣の名と同じ町の名夕焼くる

    作者:阿伽羅

  • 路地の子と分けるマントウ夕焼空

    作者:音羽凜

  • 窓という窓夕焼をはねかえす

    作者:キートスばんじょうし

  • 夕焼けが綺麗で離婚届仕舞う

    作者:イサク

  • 夕焼けて真珠筏の海たひら

    作者:武井日出子

  • 夕焼や発酵終へしピザの生地

    作者:柚木みゆき

  • 夕焼けの市場や魚函洗ふ音

    作者:主藤充子

  • 鉋引く大夕焼を捲りつつ

    作者:椋本望生

  • 夕焼や三津浜焼きのそばダブル

    作者:杉野圭志

  • 夕焼つて世界の終わる色たぶん

    作者:正念亭若知古

  • 農夫なきチェルノーゼムの大夕焼

    作者:西村青夏

  • ゆふやけに右手なめらか手話きれい

    作者:村瀬ふみや

  • 大夕焼目が合うように写真置く

    作者:三好眞喜子

  • 突堤の先に全き大夕焼

    作者:このみ杏仁

  • 絵日記の絵だけ終わった大夕焼

    作者:うさの

  • 夕焼や男ひたすら浜に立つ

    作者:岩渕晃三

  • 玄関の鍵が見つからない夕焼

    作者:さくら悠日

  • 口角を上げて海見る大夕焼け

    作者:岡野未由子

  • 地球儀の海禍々し大夕焼

    作者:すいよう

  • 麻酔から覚めたるベッド夕焼雲

    作者:伊賀上公子

  • 夕焼へ砕けた恋を焚べている

    作者:中島容子

  • 夕焼を零さぬやうにウエイター

    作者:藤雪陽

  • 夕焼やジャングルジムの上で待つ

    作者:竹内一二

  • 夕焼けて砂場に二つ泥団子

    作者:ピアニシモ

  • 逆上がりくるん大夕焼ぐるん

    作者:でんでん琴女

  • 大夕焼け今日の戦死者告ぐテレビ

    作者:ダック

  • 親指のきかぬカメラマンの夕焼け

    作者:たわらご 小島里世

  • 夕焼に延びるや担々麺の列

    作者:木染湧水

  • 夕焼とジャムパン残業抜け出して

    作者:老人日記

  • 夕焼けの空へ野良着を並べ干す

    作者:井上定男

  • 浜は夕焼髪濡らすシヤワーの子

    作者:室達朗

  • 新旅券の何処にも富士や大夕焼

    作者:南方日午

  • 炊き出しの牛すじカレー夕焼中

    作者:小池令香

  • 夕焼に溶けゆく句碑や海しづか

    作者:山内佑資

  • 夕焼けのコロッケ一個三十円

    作者:立部笑子

  • 島々を焦がして瀬戸の夕焼かな

    作者:加島一善

  • 夕焼けや和霊の杜の大鳥居

    作者:岡野昇

  • 斐伊川のおろち血染めの大夕焼

    作者:吉野敬子

  • 床上げし夕焼色の絵の具買ふ

    作者:新濃健

  • 夕焼や地球岬へ向かうバス

    作者:みやこわすれ

  • 夕焼や坊ちゃん電車走る街

    作者:宍野宏治

  • 夕焼が離れぬと子の言ひに来る

    作者:松山りさ

  • 親指の皮剥け夕焼の鉄棒

    作者:織部なつめ

  • ふた桁のコールドゲーム大夕焼

    作者:竹本桂子

  • ナイロビの燃ゆる草原大夕焼

    作者:風花美絵

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

1月のお題は
「日向ぼこ」 です

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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