視聴者の皆さまからの句

こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。

2024年10月の
優秀句

放送ではご紹介できなかった「佳作句」はこちら

2024年10月の季語(お題)は
星月夜 です
  • 口笛は 壊れぬ楽器 星月夜

    今日の俳句

    2024.10.25 放送

    作者:葉村直(大阪)

    人間の体を使った口笛を、楽器ととらえた発想がユニークです。口を尖らせたら吹けるので、たしかに壊れません。口笛は、素朴にして強靭な楽器なのですね。星月夜の下、口笛を吹きながら歩きます。孤独だったとしても、何も持っていなくても、口笛は吹ける。その事実が心を軽くする夜もあるはずです。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 ことばの遅き 子を背負ひ

    今日の俳句

    2024.10.24 放送

    作者:いずみ 令香(埼玉)

    子どもの成長は気がかりで、なかなか言葉が出ないのも、心配の種のひとつです。眠れない我が子をあやすため、おんぶして夜を歩きます。子どもも今、満天の星を見て、何かを感じているでしょうか。言葉に変換しない分、まずは心を育てているのかもしれません。星月夜の光が、二人に優しく寄り添います。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 消印立山山頂局

    今日の俳句

    2024.10.23 放送

    作者:田尻武雄(福岡)

    標高2450メートル、日本で一番高い駅「室堂」の構内には、立山山頂郵便局があります。ここで葉書や手紙を投函すると、立山の風景が描かれたオリジナルの消印が押されます。立山の山頂で見る星月夜は、ずっと眩しく圧倒的でしょう。葉書も、その星月夜の気配をまとって、静かに運ばれてゆきます。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 宙を掴みし プロポーズ

    今日の俳句

    2024.10.22 放送

    作者:山内なるみ(松山)

    恋人と一緒に星を見に来たのでしょう。突然、恋人が「えいっ」と空に手を伸ばし、何かをつかみます。つかんだ手をひらくとそこには、満天の星空からひとつぶの星をさらったかのように、きらりと輝く指輪が。「結婚してください」。ドラマのようなシチュエーションを、十七音の短い言葉で書き上げました。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 マングローブを 櫂しづか

    今日の俳句

    2024.10.21 放送

    作者:岸 来夢(東京)

    マングローブは、川の河口の真水と海水が混じりあうあたりに生息する樹です。マングローブの林の中を、櫂を操って、舟がゆっくりと進んでゆきます。空は満天の星月夜、なまぬるい風に混じって、水音が静かに響きます。物語の中に迷い込んだような、不思議な高揚感に包まれる一句です。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 桟橋の果たてで眠れ

    今日の俳句

    2024.10.18 放送

    作者:青田奈央(静岡)

    海や湖へ突き出した桟橋をまっすぐ進めば、そこには水と空だけの世界が広がります。星月夜ならば、天空にも水面にも、無数の星の光が満ちているでしょう。桟橋の果てに寝転がれば、まるで宇宙の真ん中に浮いているかのよう。幻想的なイメージに誘われて、心が自由に解放されてゆきます。

    (監修:神野)

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  • 出来立ての 遺影を抱きし 星月夜

    今日の俳句

    2024.10.17 放送

    作者:鏡花(今治)

    遺影が出来立てだということは、その人が亡くなって間もないことを意味します。まだ喪失を受け入れられないまま、冷たく硬い遺影を抱いて、大切な人を見送りました。葬儀を終え、空を仰げば、いつの間にか満天の星空が。天空に満ちた星々の輝きの中に、その人の懐かしい面影を探します。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 ママはスパイかもしれない

    今日の俳句

    2024.10.16 放送

    作者:空木花風(千葉)

    いつも優しいママにも、もしかしたら知らない一面があるのかもしれない、と想像しました。ふだんは世を忍ぶ仮の姿で、実は秘密の任務を任されたスパイだったとしたら。輝く星月夜を背に、スマートに活躍するママのシルエットを想像しながら、わくわくどきどき、眠りにつきます。

    (監修:神野)

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  • 星月夜 賢治と石を 集めたし

    今日の俳句

    2024.10.15 放送

    作者:大地緑(神奈川)

    童話「銀河鉄道の夜」で有名な宮沢賢治は石を集めるのが好きで、「石っこ賢さん」と呼ばれていました。星のきれいな夜に、賢治と石の採集に出かけたら、どんな新しい世界に出会えるでしょう。空の星々も、宇宙の石のかけらです。自然科学も文学も、もっとこの世界を知りたいという純粋な心に支えられています。

    (監修:神野)

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  • 統計の レポート終へて 星月夜

    今日の俳句

    2024.10.14 放送

    作者:山崎力(東京)

    秋は大気が澄み渡り、星もきらめきます。星々の光で月が出ているかのように明るい夜を、星月夜といいます。統計のレポートで膨大な数字とにらめっこしていた目を休め、夜空を仰ぎます。星々の無数の光も、統計で把握できるでしょうか。統計というものの見方を介して、星月夜の果てしなさを表しました。

    (監修:神野)

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2024年10月の佳作句

放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。

  • 星月夜のLINE「母子ともに健康」

    作者:ふくじん

  • 高原に萵苣を刈る灯や星月夜

    作者:愚老

  • 羊水を舐め取るオカピ星月夜

    作者:小川野雪兎

  • バカボンのパパの正しさ星月夜

    作者:青井えのこ

  • 婚約や君の生家の星月夜

    作者:くぅ

  • 星月夜以下省略の方の我

    作者:夏風かをる

  • 秒針のテンポ星月夜の漫歩

    作者:椋本望生

  • 星月夜発熱外来駐車場

    作者:春野ぷりん

  • 光るとは考えること星月夜

    作者:村上光朗

  • メビウスの輪で囲えるか星月夜

    作者:綱川羽音

  • コンテナに座りしライブ星月夜

    作者:堀川絵奈

  • 望まれて産む胎児の名星月夜

    作者:祐宇

  • 胸に君の誕生石よ星月夜

    作者:月下檸檬

  • 車中泊の窓明かきこと星月夜

    作者:中村彰正

  • モンゴルの塩の甘みよ星月夜

    作者:秋本哲

  • ほしづくよ利他の少女に銀貨ふる

    作者:川村ひろの

  • ドクターヘリ発つや孤島の星月夜

    作者:青野すみれ

  • 薬包紙の折鶴一羽星月夜

    作者:武井日出子

  • 浜風のドラム缶風呂ほしづくよ

    作者:白猫のあくび

  • 寝袋と酸素ボンベと星月夜

    作者:野々村澄夫

  • 星月夜ナウマンゾウの絶ゆる湖

    作者:丁鼻トゥエルブ

  • 洗ひたるものより雫星月夜

    作者:おきいふ

  • 星月夜移住の島の歓迎会

    作者:久保田凡

  • 星月夜瓦礫の中のランドセル

    作者:野崎眞奈美

  • 裏返るアシカの声や星月夜

    作者:葉月庵郁斗

  • 屋根裏にはめ殺し窓星月夜

    作者:宇都宮駿介

  • 山小屋の寝返り軋む星月夜

    作者:堀池正海

  • ささめきて雑魚寝のヒュッテ星月夜

    作者:綾竹あんどれ

  • 星月夜まどろむ象の足の裏

    作者:櫻栄二

  • ムニエルとソテーの違い星月夜

    作者:Q&A

  • 分数のできない吾子と星月夜

    作者:イサク

  • 吐息また言葉のひとつ星月夜

    作者:そまり

  • 同級生集いし通夜の星月夜

    作者:たわらご小島里世

  • 星月夜京アニ新作発表会

    作者:ノセミコ

  • 彷徨った駱駝の骸星月夜

    作者:ヒマラヤで平謝り

  • ペガサスの羽硝子めく星月夜

    作者:みやこわすれ

  • 肱川に庵迫り出し星月夜

    作者:小田和夫

  • 病院が積み木みたいね星月夜

    作者:杏乃みずな

  • 星月夜寝息早き孕み犬

    作者:樫の木

  • 草原を駆ける狼星月夜

    作者:岩元謹英

  • 星月夜手話の拍手の降り止まず

    作者:岩ア久美

  • 保育所へ急ぐパンプス星月夜

    作者:竹本桂子

  • 髷をまだ結えぬ力士や星月夜

    作者:栗田修次

  • ビオトープヌマエビを足す星月夜

    作者:世良日守

  • 星月夜びんに入れたる子の乳歯

    作者:幸田梓弓

  • 臨月の娘の寝息星月夜

    作者:砂山恵子

  • 天井のない教会や星月夜

    作者:杉野祐子

  • 星月夜アンモナイトの渦しづか

    作者:桜鯛みわ

  • カルマンの渦はラテにも星月夜

    作者:山崎なお

  • 文豪の町やどつぷり星月夜

    作者:山内佑資

  • プロジェクトマッピングめく星月夜

    作者:宍野宏治

  • 星月夜ミルクレープに足す浮力

    作者:七瀬ゆきこ

  • 道化師の蒼き眉毛や星月夜

    作者:主藤充子

  • 聴力は戻らぬと知る星月夜

    作者:小笹いのり

  • 新しきテントの匂ひ星月夜

    作者:沼宮内薫

  • 戦争は無くなりますか星月夜

    作者:水蜜桃

  • 常夜灯消して秘湯の星月夜

    作者:岡野昇

  • 星月夜露天風呂から港の灯

    作者:名智満

  • 星月夜落人村の能果つる

    作者:石塚彩楓

  • 星月夜巴里のショコラにアニスの香

    作者:巴里乃嬬

  • ピノッキオはサメの胃袋星月夜

    作者:澤田紫

  • 久しぶり部活終わりの星月夜

    作者:小畠あかり

  • ぬけた歯をまくらの下に星月夜

    作者:太田慈

  • 星月夜適度に不味いラーメン屋

    作者:竹内一二

  • 東京に山も島嶼も星月夜

    作者:南方日午

  • 末裔の人魚の噂星月夜

    作者:鈴白菜実

  • 熊避けの鈴を押さえて星月夜

    作者:渡辺香野

  • フライパンで殴るヒロイン星月夜

    作者:藤雪陽

  • 少年の旅の果てなる星月夜

    作者:天雅

  • 星月夜シエラザードの声甘し

    作者:藤尾裕子

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テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!

12月のお題「蕪(かぶ)」の
応募は締め切りました

応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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