こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2018.09.14 放送
月と葡萄だけがある秋の夜長に、その静寂を一瞬崩す、くしゃみをひとつ。風邪でもなく、噂をされたわけでもなく、ただ無意味なくしゃみなのです。月があり葡萄があることも、私が今ここに生きていることも、本当は意味などないのかもしれません。すべてのものは、存在するだけで価値がある、そんなメッセージまで読み取りたくなる、新感覚の俳句です。
(監修:神野)
2018.09.13 放送
ボランティア休暇とは、企業が従業員のボランティア活動を奨励するため、有給休暇を認める制度です。豪雨や地震の被災地では、ボランティアの力が欠かせません。困っている人たちのために、休暇をとって手伝おうとする若者たち。その頼もしさを、月を背負って出発するという力強い表現で、堂々と描き出しました。
(監修:神野)
2018.09.12 放送
秋になると、鮎は産卵のために、上流を離れ、川を下ります。これが落鮎、別名「下り鮎」といい、秋の季語になっています。同じく秋の季語として、さえざえと照る月の光を受けながら、水面が、鮎の背びれが、銀色に輝きます。産卵を終えた鮎には、死が待っています。そのきびしい運命を、月光の鋭い輝きが、物語っているようです。
(監修:神野)
2018.09.11 放送
カーテンというやわらかい布を、硬く鋭い鉄条網に見立てた意外性が、胸をざわつかせます。鉄条網は、侵入禁止区域を守るために張りめぐらせた有刺鉄線のこと。差し込む月光をカーテンでさえぎり、外界と自分とをシャットダウンして、ナイーブな心を守ろうとする、そんな必死の心理状態が透けてみえる一句です。
(監修:神野)
2018.09.10 放送
まだ流し込んだばかりのやわらかいコンクリートが、乾くのを待っているうちに、世界はだんだん暮れてゆきます。夕方の空は、すでに月の出。淡くはかない夕月の光が、無機質なコンクリートの肌を、うつくしく照らします。夕月夜という、美意識をまとった季語を合わせることで、現代の風景にひそむ、新たな美を引き出しました。
(監修:神野)
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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