2026.04.29 放送
「桜鯛」は、真鯛のこと。春、産卵期の真鯛は婚姻色と言われる桜色に染まるので桜鯛と呼ばれます。桜鯛が海深く泳いでいると、瓶の手紙とすれ違った、というまるで絵本のような俳句です。ボトルメールとも呼ばれるそうですが、いつ流されたのか。桜鯛の季節を経て、誰かへの思いを込めた手紙を、海が運びます。
(監修:谷)
2026.04.28 放送
麦は冬に芽を出し、春になると大きく伸びて青々と畑をおおいます。やがて穂が黄色に熟するのは、夏です。春の息吹の象徴であるかのような青麦。風にきらめく青麦畑を過ぎる時、両手を広げたい気持ちわかります。まっすぐに伸びてゆく青麦の、その生命力を受け止めます。
(監修:谷)
2026.04.27 放送
理髪店には、時間を潰すためなのか、よく漫画が置いてあります。懐かしの『ゴルゴ13』を揃えている床屋さんも、たしかにありそうです。漫画の棚をちらりと見やりつつ、春の日差しにうとうとと眠気が兆します。何の変哲もない町の風景が、淡々と言葉の中に写されました。
(監修:神野)
2026.04.24 放送
陸地でうとうとしながら、遠く輝く宇和海を思えば、湾はいま春の光に満ちています。人間が眠っている間にも、アコヤ貝は海の中で、刻々と真珠を育てているのでしょうか。真珠の放つやわらかな光が、春眠のまぶしさの感覚を引き出し、ゆたかな風土の春が存分にあふれます。
(監修:神野)
2026.04.23 放送
春、眠気を感じながらソファに横になり、クッションを抱いています。そのときふと、クッションはまるで盾のようだ、と感じました。クッションが盾だとするならば、何から守っているのでしょうか。自分をやさしく抱きしめて、春眠に安寧を求める時間も、また大切です。
(監修:神野)
2026.04.22 放送
幻想的な一句です。眠たくて、春の日差しにうとうとしている人が、ふっと蝶を吐き出し、また眠りの世界へ戻りました。蝶は、見ている夢のかけらのようでもあり、その人の魂のようでもあります。春眠の感覚を、イメージを広げ、映像的に描き出しました。
(監修:神野)
2026.04.21 放送
学校の日常の中に「春眠」という季語を見つけました。新学期が始まり、給食もスタートしました。中でもシチューは人気メニューです。とろとろに煮込んだやさしい甘みが体を満たせば、幸せな眠気も、とろとろと満ちてきます。午後の授業も、あと少し、眠気と戦いながら頑張って。
(監修:神野)
2026.04.17 放送
漫画などで登場人物がセリフをしゃべるとき、文字を囲うのがフキダシです。いわれてみればたしかに、雲みたいなふわんふわんとしたフキダシ、ありますよね。漫画を読んでいたら、だんだん眠くなってきました。雲のかたちのやわらかさが、眠気をとろとろと引き出します。
(監修:神野)
2026.04.16 放送
「胡蝶の夢」という中国の故事があります。蝶の夢から目覚めたあと、私は人間として蝶の夢を見ていたのか、それとも今のこの人生が蝶の見ている夢なのか、人生の儚さを感じる話です。春眠の夢で、今度は何に生まれるでしょう。輪廻転生のはるかな旅を思えば、うとうとと眠気が兆します。
(監修:神野)
2026.04.15 放送
シャンディガフとはカクテルの一種で、ビールをジンジャーエールと合わせたドリンクです。グラスの中の黄金色を、小さな泡がきらきらと昇ってゆくさまは、まるで夢の始まりのよう。ほのかな酔いが回れば、うとうとと心地よく、春眠にからめとられてゆくのでしょう。
(監修:神野)
2026.04.14 放送
春は日差しもあたたかで、ついうとうとと眠たくなります。授業中、前の席の友人が、どうやら眠っているみたいです。先生に気づかれないよう、定規の先でつんつんと突き、そっと起こします。でも、春風のやさしさに、またすぐ睡魔が兆しそう。おだやかな教室のひとコマです。
(監修:神野)
2026.04.13 放送
春はのどかで寝心地がよく、朝が来てもついとろとろと眠ってしまいます。中国の詩人・孟浩然の詩の一節「春眠暁を覚えず」から、「春眠」という季語が生まれました。ミルクティーの表面に、とろんと膜が張ります。あたたかな甘さに、やわらかく眠気が広がります。
(監修:神野)
2026.04.10 放送
「春日」あるいは「春の日」は、春の一日を言う場合と、春の太陽を言うことがあります。今日の俳句は、後者でしょう。春の光は今まさに、人を働かす明るさ。人々の貴い労働を促します。こわばっていた心身が、春の日にほどけて、素直で自由な動きをもたらせてくれました。春への賛歌ともいえる一句です。
(監修:谷)
2026.04.09 放送
「豌豆の花」は、赤紫色に咲く赤豌豆と、白い花の白豌豆とがあります。長い蔓に次々たくさんの可憐な花をつけます。蝶の形をしていて、確かに今にも飛び立ちそう。花の前に立ったこの人は、「もう一息」と、話しかけているのかも。もっと風が吹けば自由になれるのに、と豌豆の花も思っているかもしれません。
(監修:谷)
2026.04.08 放送
四月八日には、全国の寺で釈迦の生誕祭が行われます。山門や本堂の入口に「花御堂」を安置します。美しい花々で屋根を葺きます。「花祭」とも言いますが、子規の見た田舎では躑躅が目立っていたのでしょう。小さな寺にも花御堂が華やいでいます。子どももお年寄りも、小さなお釈迦様に甘茶をかけて、誕生日を祝います。
(監修:谷)
2026.04.07 放送
「囀り」は、繁殖期に雄が雌に向かって求愛する声のこと。または自分の縄張りを主張するためのものです。鳥の事情とは関係なく、私たちは春を告げる鳴き声に、喜びます。腕の力いっぱいに懸垂です。頭上に広がる賑やかな鳥の声。高まる鳴き声に押されるように、顎が鉄棒の上にまで来ました。頭一個分、囀りが近くなりました。
(監修:谷)
2026.04.06 放送
桜が散ることを、「花吹雪」「桜吹雪」「飛花」「花の滝」などと言います。桜ほど、散る様を楽しむ花はないようです。青い海へと、散るさくら。ただそれだけのシンプルな句ですが、「ちる」の反復が、永遠に散り続けるかのように感じさせます。海はますます青く、花びらを誘います。
(監修:谷)
2026.04.03 放送
牛乳にヨーグルトを混ぜると、乳酸菌やビフィズス菌が増え、おのずとヨーグルトが増えていきます。季語「永き日」は、春になって日暮れが遅くなり、昼の時間がのびてくることを指します。あふれてくる春の光に呼応するように、ヨーグルトも白く増えていきます。命が生まれ来る季節、ヨーグルトも生きているのですね。
(監修:神野)
2026.04.02 放送
ちょっと疲れて夜空を見上げているのでしょう。三日月のカーブを背に添わせ、ソファのように眠れたなら、と想像を広げました。朧に滲む春の三日月なら、くたびれた私の体と心を、やわらかく受け止めてくれそうです。どうか少しでも眠って、リラックスできますように。
(監修:神野)
2026.04.01 放送
4月1日から新年度です。会社も新入社員を迎え、フレッシュな空気に満ちていることでしょう。新入社員の一人が、水をがぶがぶ飲んでいます。緊張しているのか、あるいはまだ周りを気にせずのびのびしているのかもしれません。「がぶがぶ」という豪快なオノマトペに、新社員のパワーがあふれます。
(監修:神野)
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