2025年7月の俳句

  • アステカも インカも滅び 雲の峰

    2025.07.04 放送

    作者:涼野海音

    アステカもインカも、古代から続いてきた大陸の文明です。大航海時代、スペイン人によって滅ぼされ、植民地とされました。はるかな入道雲は、今も古代も変わらず、夏空にそびえ立ちます。現在の文明もいつしか滅びると思いながら雲の峰を仰ぐとき、地球の歴史が眩しく迫ります。

    (監修:神野)

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  • 会議室 われは海月と 沈む櫂

    2025.07.03 放送

    作者:田村道子

    ふわふわと海を漂う海月も、夏の季語です。冷房の効いた会議室で、粛々と会議が続いているのでしょう。議論の中心に加わらず、ぼーっと聞いていると、海の中にいるような不思議な気分になってきました。とり落とされた舟の櫂が沈んでゆくように、しばし海月と幻想をたゆたいます。

    (監修:神野)

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  • デネブ・ベガ・ 手は淋しくて 水を買ふ

    2025.07.02 放送

    作者:大塚凱

    白鳥座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイル。夏の夜空に輝く三つの星を結んだのが「夏の大三角形」です。夜、ぶらぶらと星を眺めていると、手持ち無沙汰が淋しくなって、自販機かコンビニで水を買いました。手の淋しさ、体の乾きの向こうに、心の空洞ががらんと広がります。

    (監修:神野)

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  • 花の黄に 蘂の黄浮くや 花南瓜

    2025.07.01 放送

    作者:若林哲哉

    畑の南瓜は、秋のみのりを前にして、夏に黄色く大きな花を咲かせます。よく見れば、花びらだけでなく、その蘂も黄色です。花びらの黄色に蘂の黄色が「浮く」と表現したことで、花の立体感が描き出されました。鋭い観察がリアリティを呼び、暑い日差しの眩しさまで感じます。

    (監修:神野)

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7月のお題「トマト」の
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応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。

応募規約

・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。

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