2026.06.05 放送
「花うばら」は茨の花のことで、初夏のころ若葉の間に、白い花弁の花をひらきます。枝に鋭い棘があるので「いばら」の名があります。昼間のがらんとした家の中に、ふと安堵しました。家族に、それぞれ行くべき場所があることが、何より恙無いのだと。庭に咲く清楚な茨の花が、いつもより一層匂い立ちます。
(監修:谷)
2026.06.05 放送
百合は大ぶりで華やかなので、花束にもよく使われます。ドアスコープは、訪問者を確認するための、玄関ドアの覗き穴です。自宅なのか、ホテルの部屋か、百合の花束を抱いて会いに来た男の人が、今、ドアの前に立っています。ドアを開けるか、それとも。ドラマの一場面のような俳句です。
(監修:神野)
2026.06.04 放送
梅雨時になると、食物をはじめ、衣類・書籍など至るところに黴が生じやすくなります。黴には絶好の繁殖期です。蔵書の整理を思いついたようです。「売らむ」は「売ろう」、「遣らむ」は、「やろう」。黴の本とはいえ、捨てる選択は切なく、古書店に引き取ってもらうか、誰かを頭に思い浮かべてあげたい本を積み分けているのでしょう。
(監修:谷)
2026.06.03 放送
玉虫は夏に現れ、榎などの木につきます。金属のような艶のある美しい緑色で、二本の紫色の縦の線があります。幸運を運ぶ虫として吉丁虫とも呼ばれています。手に乗せた私にもうれしい事が起こりそう。玉虫と夏は季重なりですが、作者は、イタリアの人。玉虫が、イタリアの夏の輝きそのものに思えたのでしょう。
(監修:谷)
2026.06.02 放送
夏の夜、蛍を捕ったり、鑑賞するのが「蛍狩」です。友人、あるいは家族との蛍狩りの日、イタリアンレストランで食事を取ることに。生ハム、ピザ、カルパッチョなど、ちょっとした贅沢をするのは、美しく幻想的な蛍を見る夜の、現代的な情景かも。わいわいとお腹を満たしたら、夜の闇の中へいざ、というところでしょうか。
(監修:谷)
2026.06.01 放送
六月は、西洋では結婚・家庭の守護神ジュノーの月。この月に結婚する女性は、幸せになれると言われています。日本でもあやかって、六月の花嫁に憧れてきたようです。親族のための控室では、当人たちの思い出話が弾んで、親しみ合う空気に包まれています。片隅に置かれたポットが沸く音にも、賑やかに反応します。
(監修:谷)
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