こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2026.05.22 放送
古代の日本人は、太陽や月、木や石など、さまざまなものに神さまが宿ると考えました。田んぼにも神さまがいて、豊穣をもたらすと信じられてきました。白鷺のつばさがほのかに揺れたのは、田の神さまの息吹がそよがせたからかもしれません。ゆたかな自然に、ひととき触れ、心を遊ばせます。
(監修:神野)
2026.05.21 放送
過疎化や少子高齢化が進み、共同生活の維持が難しくなりつつある地域を、限界集落といいます。空き家も増え、夕暮れになっても、灯のつく家はまばらです。そんな中、水辺に立つ白鷺が、まるでともしびのように見えました。夕闇に浮かぶ翼の白さが、そこに暮らしてきた人々の時間を、懐かしく灯します。
(監修:神野)
2026.05.20 放送
白鷺は、浅瀬や田んぼで狙いを定め、魚や蛙などの生きものを捕獲し、呑み込みます。池の鯉も彼らの獲物で、食べられたという被害もしばしば聞かれます。大切に育てている私の池の鯉を、どうか狙わないでくれと、白鷺に頼みます。自然と人間の共存のはざまにこぼれる呟きです。
(監修:神野)
2026.05.19 放送
夏になると、いよいよ日差しも強く、光も眩しくなってきます。生きていくさびしさに耐えられなくて、みんな白鷺に転生してゆくのだとしたら。水辺に立つ白鷺が、もとはさびしい魂たちだったとしたら。初夏の光に目を細めて、この世のさびしさを、ひととき白鷺と分かちます。
(監修:神野)
2026.05.18 放送
湿地の環境保全のため、新しい芽の成長を促すために、古い葦を焼き払ったのでしょう。焦げつつも焼け残った葦に、清らかな白鷺が舞い降ります。ここから始まる水辺の再生に、初夏の光がみずみずしく寄せてきます。水は流れ、風は吹き、命は巡ります。
(監修:神野)
2026.05.15 放送
夏の繁殖期にかけて、白鷺はその後頭部から、長くて細い飾り羽を伸ばします。その冠羽が、夕陽を受けて、そよそよと風にそよいでいます。棚田の高低差に、風もおのずと立体的に吹くでしょう。夕風のやさしさに、里山の風景が、しっとりと暮れてゆきます。
(監修:神野)
2026.05.14 放送
田んぼや川岸を通りがかったとき、そこに佇んでいた白鷺と、ふと目が合いました。そういえば、今日は亡くなった友人の忌日です。もしかして、今は白鷺になって、この世界に生まれ直してきたのかも。こちらを見てくる白鷺に、どこか友人のような親しさを感じ、めぐる命を思います。
(監修:神野)
2026.05.13 放送
水辺にいる白鷺は、魚をつかまえて丸のみにします。呑みこむときの白鷺は、まるで全身が喉になっているみたいだと、大胆にとらえました。生き延びるために、食べることは不可欠です。体をいっぱいに使って、魚に全集中。その白鷺の迫力に、圧倒されるひとときです。
(監修:神野)
2026.05.12 放送
白鷺は、道後温泉のシンボルです。はるか昔、すねに傷を負った白鷺が道後の湯に足を浸すと、傷が治って飛び立ったという伝説があります。また、道後温泉は、アニメ『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルともいわれます。神々が疲れを癒す湯屋へ、白鷺もにぎやかに訪れます。
(監修:神野)
2026.05.11 放送
俳句では、サギ科の白い鳥を総称して「白鷺」と呼び、夏の季語に分類しています。田んぼや水辺にすっくと立つ姿は、清らかで涼しげです。この句では、対句のかたちをとって、川と白鷺と私を対峙させました。その大胆な構成によって、それぞれの存在感が、強く引き立っています。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
白鷺の白を貫く白さかな
藪沢を白鷺鈍く立っている
蜥蜴呑む白鷺の喉ふくらめり
白鷺はひかりのうづをこはし発つ
白鷺と空のあはひに風透ける
白鷺の日の陰るとき青みたり
王手待つた田の白鷺に見とれゐし
白鷺や相続拗れたる水田
白鷺の真白に冤罪の重さ
白鷺の動かざるなり野辺送り
焼場よりいま白鷺の昇る空
白鷺や畦に錆びたる猫車
画用紙の白さざなみと白鷺と
ブルーギル呑む白鷺や泥まみれ
瀞峡や白鷺音もなく降り来
ねぇザムザ白鷺なんてどうかしら
白鷺の百羽大樹の闇に浮く
白鷺や汐入り川に波寄する
白鷺舞ふ野々市ヶ原古戦場
暗渠へと白鷺歩み入る真昼
白鷺の木となる朝の沼光る
縄文の風に白鷺嘴を上ぐ
ばつさりとばつさりと白鷺の羽
白鷺やたひらにまはす舞扇
白鷺や水瓶の向き変ふるごと
白鷺の微熱残りし汀かな
白鷺や湯の香の染みる平家谷
カーナビは白鷺の立つ辺りまで
白鷺の冠羽の先の先しづか
床止めのとわの水音白鷺来
白鷺や鈴祓ひたる巫女の舞
白鷺の魚呑む首のしなりかな
空に白鷺あれも賢治の十字架
フクシマや白鷺一羽浜を飛ぶ
白鷺やハーフマラソン折り返し
白鷺の魚を呑込む早さかな
白鷺や伊予の湯元の守り神
むかしむかしの雲のかたちよ鷺の首
白鷺の眩しき朝の水面かな
白鷺のまぶし畦ゆく風速し
白鷺や人類長く在れと飛ぶ
白鷺の喉に詰まつてゐるひかり
謝って済むことじゃない鷺の白
白鷺のそれでも見据ゑたる平和
白鷺やまた星になり花になり
白鷺の七羽降りたつ石手川
白鷺や午前六時の刻太鼓
白鷺になりたや籠の十姉妹
朝刊撒くあの白鷺を幾度も見
ペガサス!と駆ける子供や白鷺来
剣豪のごと白鷺の居る田んぼ
西条藩三万石に白鷺が
白鷺や水面は白をあざむかず
白鷺や中山道の一里塚
白鷺や翔び立つ先の平和塔
闇バイト詐欺スパイウェア自死白鷺
白鷺やリングピローに青リボン
白鷺や日差しあふれる仮住い
白鷺の昨日の記憶抱き来る
白鷺の孤高石鎚山険し
白鷺や自転車で来るインターン
琴の音を調づ白鷺羽繕ふ
白鷺はサラリーマンの手紙かな
トラクタの後に鴉よ白鷺よ
白鷺や悲運の皇子のゆめのごと
白鷺の一羽飛び来ぬ吾も一人
白鷺や比叡に塔の立ちぬるを
白鷺の玉座となりし沼の杭
紙飛行機のように白鷺すべりくる
白鷺の行ったり来たり三津の湾
吾の横に白鷺立つてゐる時空
釣果無き埠頭の夕べ白鷺来
白鷺の翼のよぎる仁淀川
白鷺のポツンと白し貯木場
ため池の白鷺大海を夢見る
白鷺の寿ぐごとく旋回す
獲を前に白鷺の脚力溜む
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
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