こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2026.02.23 放送
学ランを着た子が、芽吹く木々の下を過ぎてゆきます。その肩がカクカクと直角であることに目をとめました。制服をピシッと着ているさまや、少年から青年へと成長する心身の鋭さが伝わります。木の芽も、つんつんと直角に突き出てきます。春の勢いを図形的に感じた一句です。
(監修:神野)
2026.02.20 放送
松山には「平和通り」という通りがあり、銀杏並木が有名です。その名の由来は明らかになっていませんが、昭和十七年、戦時中に付けられたそうです。平和通りと名付けた人は、どんな思いをこめたのでしょう。芽吹く銀杏に新たな未来を感じつつ、平和について思いを巡らせます。
(監修:神野)
2026.02.19 放送
「AにはBを」という言葉を二つ重ね、対句のかたちをとって、人間と自然の姿をリンクさせました。詩集をめくる人の吐息が、紙に眠る言葉を呼び覚まします。木々の芽も、吹いてくる風にうながされ、新しい春へほころびます。この俳句自体が、美しい一編の詩として、ういういしく呼吸しています。
(監修:神野)
2026.02.18 放送
病院や施設で、お父さまの平熱を聞かれたのでしょうか。すぐに答えられなかったときにふと、平熱だけでなく、父のことをどのくらい知っているのだろうと、あらためて考えたのかもしれません。木々が芽吹くころの雨のひんやりとした気配が、父の体温のあたたかな記憶を、遠く隔てます。
(監修:神野)
2026.02.17 放送
保健室登校の一場面でしょう。教室に行けない事情があっても、保健室に登校して、そこで勉強をする子がいます。しずかに頑張る前向きな姿勢に、エールを送るように、木々は芽吹き、空も青く晴れわたっています。たしかに春が来るように、未来はやわらかく待っています。
(監修:神野)
2026.02.16 放送
石に彫られた仏さまが、長い年月、雨風にさらされてきました。もとは道ばたや集落の一角に祀られていた野仏でしょう。いつしか輪郭もぼやけ、仏であることも忘れられ、野原の石に還ります。木の芽雨とは、芽吹きのころに降る雨のことです。古い祈りを抱いた野の石に、新たな春が巡ってきます。
(監修:神野)
2026.02.13 放送
木の芽を見つけたので、嬉しくなって、触ってみました。案外硬いので、少し力を入れてみると、指の腹のほうがやわらかく凹みます。ほんのそれだけのことですが、小さな発見に、命の本質が感じ取れたのでしょう。ふと触れた指の感覚を通して、木の芽に秘められた命の凝縮度を知る一瞬です。
(監修:神野)
2026.02.12 放送
はじめは横たわるだけだった赤ちゃんも、日々ぐんぐんと成長します。首もすわったころでしょうか。あるとき抱っこしていたら、ぐぐっと仰け反りました。赤ちゃんの視界には、その瞬間、尖りはじめた木の芽が見えたでしょうか。小さな体に秘められたパワーに驚き、胸打たれます。
(監修:神野)
2026.02.11 放送
宿坊は、寺社に併設された宿泊施設です。今では一般の人も泊まれるところが増え、お寺や神社の日常を体験することができます。宿坊に泊まり、お経を読み、薪を割ります。そんな体験のひとつのように、木の芽風も吹いてきました。感覚が研ぎ澄まされ、季節にも敏感になった気分が、リズムよく伝わります。
(監修:神野)
2026.02.09 放送
冬の間は葉を落としていた木々たちも、春になるとぐんぐん芽吹きはじめます。春先、うららかに晴れるひと日を「木の芽晴」と呼びます。平和憲法により、日本は戦後八十年の長きにわたり、非戦を貫いてきました。新たな春も、その先も、生まれ来る命を喜び、「戦せぬ国」であり続けることを願います。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
公転と自転木の芽は月に濡れ
老木の木の芽を濡らす通り雨
金色の木の芽の光きりんの子
食堂の子らのしりとり木の芽雨
桜芽吹きぬはじまりはいつも赤
ほめられたことだけ書こう木の芽雨
産声は雨に輝き木の芽時
木の芽吹く民主国家を寿ぎて
駅弁の升目九つ木の芽晴
たらの木の天辺に吹く木の芽かな
安曇野の風にそばだつ辛夷の芽
素粒子に電荷木の芽に風はらむ
諦めし留学山の芽吹き急
街の灯に潤みて木の芽やはらかし
仏足石の指やはらかに木の芽雨
マッチ棒まつ毛にのせて木の芽晴
あの木の芽この木の芽にも萌黄色
木の芽冷え一人で食らう酸辣湯
朝市に潮枯れのこゑ欅の芽
万劫の木の芽に逆鱗は有るか
砥部焼の白磁極めり木の芽吹く
潮騒や朱鷺舞う佐渡の木ノ芽吹く
指揮棒に半拍遅れ木の芽吹く
戦争を止めるスイッチ桜の芽
嫌なこと小さく「いや」と木の芽風
小刀で鉛筆削る木の芽風
木の芽伸ぶ浅間の神の大あくび
わつと吹く古墳のかたち木々芽ぐむ
星の歌ふわふわ乗せて辛夷の芽
みどり児の長きまつげに木の芽風
山城の石垣迫る木の芽坂
念力が効いて木の芽が開いたよ
ごみ出しの父子の繋ぐ手木の芽張る
くわんおんの眼のくわんくわんと木の芽雨
新しき句帳をおろす木の芽風
面河渓の木の芽育む水の音
朝風や木の芽山には水の音
木の芽吹く湯気真っ直ぐに立つ薬缶
水郷の木の芽から画家現るる
変身ベルトのバックル回す木の芽風
爪先に木の芽の触れて逆上がり
木の芽晴引越し荷物積み終えて
大学の桜並木の芽吹きかな
朝日浴ぶ一番乗りの木の芽かな
ぎんいろのゆめをみてゐる木の芽かな
窓磨く我を見ている木の芽かな
キューピーのお尻にゑくぼ木の芽吹く
太陽はほどよき遠さ木の芽吹く
開け放つ図書館の窓木の芽風
おはやうと木の芽木の芽に樹木医師
むらさきの雨の育む木の芽かな
遺されしレシピの日付木の芽時
停戦の始まる方へ木の芽風
神経に新たな突起木の芽時
納品の台車芽立ちの新校舎
むにむにとボールをにぎる木の芽かな
ぴゅっと反る子猿のしっぽ木の芽かな
木の芽どきヨガのタオルをぴんと張り
手話の子のことば清しき木の芽晴
もうちよつとが口癖の子木の芽摘む
脱サラのキッチンカーへ木の芽吹く
前撮りのベールふわりと木の芽風
木の芽風昭和のローン残りけり
裏返る鳥の亡骸木の芽道
木の芽張る活断層の街に住み
山小屋をひとつ買ひたし木々芽吹く
鉛筆をBに持ち替へ木の芽どき
木の芽時犬のお尻のゆさゆさと
木の芽吹く落人の地に和紙漉けり
木の芽吹くアン・シャーリーの曲り角
木の芽道辿れば馬見古墳群
ひょいとキス木の芽つんつん君つんつん
耳さうぢされてうたたね木の芽晴
餅背負う一歳の子や木の芽風
デモ排除の街や木の芽の濡れてゐる
全盲の姉が聞いたと言う木の芽
千年樹の固き走り根木の芽風
御神火の風の記憶の木の芽かな
芽吹山肺青むまで深呼吸
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応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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