こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2026.06.19 放送
百合は、清らかさや祈りを象徴する花です。戦わないという祈りに、浜辺の星の砂を重ね合わせると、沖縄戦で動員されたひめゆり学徒隊を思います。6月23日は沖縄慰霊の日です。ふと素肌に触れた星の砂を痛いと思うとき、失われた命のかけがえのなさに心を寄せ、非戦への祈りをあらたにします。
(監修:神野)
2026.06.18 放送
「ゆふづつ」とは、夕べの星と書きます。夕方の空に明るく輝く金星のことです。夏の夕方は特に、この「ゆふづつ」が鮮明に美しく見えます。昼の暑さを引き継ぐように、西の空に輝く金星。その火照りを冷ます力があるように、百合の花の白さが、涼やかに風に揺れています。
(監修:神野)
2026.06.17 放送
登山の一場面でしょう。八合目まで登ってきて、あともうひと踏ん張りというところでいったん息を整えます。そこにはちょうど、笹百合がしずかに山の風に揺れていました。笹百合の白さが、山の清潔な空気感をゆたかに伝えてくれます。さあ、あと少し、頂上を目指して、また踏み出します。
(監修:神野)
2026.06.16 放送
飛蚊症とは、眼球内の濁りによって、視界に黒い点や糸くずなどが浮かんで見える症状です。飛蚊症と診断が下された目を百合に向ければ、ゆらりぐらりと、その存在が揺らぎます。年を重ね、身体が変化してゆくとともに、世界と私との関係も、変化してゆくのだと気づかされます。
(監修:神野)
2026.06.15 放送
不慮のことで作ってしまった切り傷に、心臓の鼓動が脈打って疼きます。夜は感覚が研ぎ澄まされるので、傷の感覚もより先鋭的になるのでしょう。闇に浮かぶ百合は、真っ白に発光し、強い香りを放ちます。血の赤と、百合の白。生きている人間と百合とが、夜に息づいています。
(監修:神野)
2026.06.12 放送
言葉は、書けば文字となり、発すれば声となります。声となって発された言葉を、作者は「ひかり」だと感じ取りました。その眩しさからは、夏の強い日差しや、言葉が誰かに届く希望を思います。百合の香も、人にとっての言葉のようなものかもしれません。それぞれに今を生き、輝き合います。
(監修:神野)
2026.06.11 放送
百合は大ぶりで華やかなので、花束にもよく使われます。ドアスコープは、訪問者を確認するための、玄関ドアの覗き穴です。自宅なのか、ホテルの部屋か、百合の花束を抱いて会いに来た男の人が、今、ドアの前に立っています。ドアを開けるか、それとも。ドラマの一場面のような俳句です。
(監修:神野)
2026.06.10 放送
学校生活において、席替えは一大イベントです。どこの席になるか、誰と近くになるか。決め方も、くじ引きやじゃんけんなど、さまざまです。百合は、教室に飾ってあるのか、あるいは窓の外に咲いているのかもしれません。百合の香りを嗅ぎながら、新しい席への期待と不安に胸を高鳴らせます。
(監修:神野)
2026.06.09 放送
学僧とは、修行中の僧侶です。髪を剃った頭はあおあおとして、若々しい印象です。寺に咲く百合のほとりを、学僧が過ぎてゆきます。その剃髪の頭の青さに、百合の白さを対比させました。百合のまとう清らかな空気感が、仏門を学ぶ心の一途さを引き立てます。
(監修:神野)
2026.06.08 放送
百合は夏、香りの強いラッパ型の花を咲かせます。鉄砲百合やカサブランカのような鑑賞用の百合も華やかですが、野山に自生する笹百合の清らかなたたずまいも魅力です。山の学校の校長室に、近くから剪ってきた笹百合が一輪、飾られています。きっとやさしい校長先生です。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
湯の町の錆びた櫓や百合の花
山百合の一輪重し牛乳瓶
マネキンを並べ替えたる夜の百合
百合の重さに耐えかねて夜が曲がる
海しづか崖のしづかや百合の花
真青なる知覧の空よ百合真白
百合にほふまだ温かき母の骨
生臭き神の食卓百合の花
天使にも序列ありけり百合の花
戦場でありし深山の百合に風
死角なき防犯カメラ百合の花
讃美歌の果てて夕ぐれ色の百合
電車バス人の顔みな百合めきぬ
黒服の夫人夜海へ百合を投ぐ
登校はできそう?百合の花添えて
ゆりかごのやうなしほかぜ百合ゆるる
老ひてなほ新しきこと百合ひらく
笹百合や大野ヶ原に石の魚
径違へて山百合とほくなりにけり
閻魔寺に清き川あり鹿の子百合
須捨可焉乎この国も白百合も
祖母踏みしお百度石や百合匂ふ
あちらむく百合親友が恋敵
百合匂ふスイートルーム夜の雨
タクシーの後ろは狭し百合怖し
退職日鉄砲百合の花粉付く
山姥の住まふ峠や宵の百合
一輪の百合一陣の風仰ぐ
百合の香や姉はすらすら弾けし曲
百合熟れて午後も不在の師長室
会長や白百合ばかり飾らせて
秒針のうるさき部屋に百合を置く
百合ばかり見る市議団のダム視察
源流へ百合を見たさに来てしまふ
老犬の棺にそっと百合一花
ふと見上ぐ伊予灘駅の百合の花
百合香るモデルルームに日は満ちる
見つめ合う瞳孔の黒百合の白
青空や戀の終はりに百合狂ふ
休戦の記事に抱かれし鹿の子百合
汐風に鬼百合の影とどまらず
笹百合や丸山城址風渡る
率川は今は暗渠ぞ百合の花
曲木工場の太きパイプや百合の花
百の百合戴帽式の燭白し
教会の白き木椅子や百合にほふ
百合にほふ夜の女王の胸の香に
一輪の百合や馬上のガッツポーズ
百合開く内舌筋のごとき夜に
百合ひらく論語素読の孔子廟
武器輸出鉄砲百合はいらんかの
食ひ縛る百合の莟や夜の雨
下校児はカルキの匂ひ撒きて百合
白百合の崩るる音に目覚めけり
百合の前ホスピタルアートのうしろ
白百合の嗚咽棺の母白し
慾ハナクタダ百合ノ香ヲヒガナ愛ズ
嘘じゃないという嘘白すぎる百合
百合潔しすだくたましひ糧として
アン・シャーリーの頁開けば香る百合
沐浴の女神か雨滴百合を打つ
一輪の百合を撮る人描く人
百合香る洋館の夜やジャズピアノ
寛解を若き医師告ぐ百合の花
転がり込む白百合のあるアパートへ
百合活ける忌日の壺が見つからぬ
天を恋ふ羽のかたちに百合ひらく
百合の香や蜜蝋灯る異人館
数式の外に溢れて百合の咲く
賑わうブロードウェイ白百合の黙
膝病みて遥かになりし百合の峰
ふるさとに帰ります百合咲いてます
窓に百合映画みたいな恋でした
納棺の白百合あまた父に添へ
夜の白百合亡き夫の影匂う
真白なカンバス真白な百合の花
百合に触れ白シャツの肩花粉つく
はや百合の頃かと焦る松葉杖
テレビ愛媛ではみなさまから
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応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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