こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2026.03.20 放送
認知症が進むと、家族や友人の記憶も零れ落ちてゆきます。認知症の母が、私のことを私だと分からなかった、初めての日。しゃぼん玉を吹くのは、母か、私か、あるいは見かけた母子の姿にかつての母と私を重ねたのかもしれません。消化できない切なさに、しゃぼん玉がやさしく輝きます。
(監修:神野)
2026.03.19 放送
災害に遭って避難した人々にも、避難所での日常があります。不安な思いをしている子どもたちのために、石鹸玉のセットが届きました。食べるもの、着るものだけではなく、生活する心を支えるものも必要です。青空の下で石鹸玉を吹くとき、心の中に、明るい光が差しますように。
(監修:神野)
2026.03.18 放送
日本国憲法が平和憲法と呼ばれるのは、九条で、戦争を放棄し、軍隊を持たないと明記しているからです。誰しも平和の中で生きる権利をもつという理念が、日本をかたちづくっています。今、軍事費の増加や武器輸出の是非が問われています。武装するなら石鹸玉で。季語に託して、平和を固持する意志をこめました。
(監修:神野)
2026.03.17 放送
たんこぶとしゃぼん玉、それぞれの数を示しただけなのに、子どものいる風景がにぎやかに見えてきます。たんこぶを作って泣いている子に、しゃぼん玉を吹いてやったのでしょうか。ひと吹きに生まれる数は、ちょうど九つくらいでしょう。痛いの痛いの飛んでいけ、また元気に駆け出します。
(監修:神野)
2026.03.16 放送
自営業の家庭の日常のひとコマでしょう。夕方、お母さんと店番をしています。退屈をなだめるためのしゃぼん玉。一緒に吹けば、店番の時間も、母との嬉しいひとときに変わります。しゃぼん玉は、春のやさしい夕焼けの色を映し、日暮れの空へのぼってゆきます。
(監修:神野)
2026.03.13 放送
吹いた石鹸玉が、ふわふわと風に吹かれ、動物のたてがみまで届きました。野原で憩う馬でしょうか、それとも動物園のライオンだったりして。たてがみの硬さと石鹸玉のやわらかさが、ぱちんと出会います。たてがみにきらきらと風をまとって、春を生きる命です。
(監修:神野)
2026.03.12 放送
終活の一環として活用されているエンディングノート。自分に何かあったとき、残された家族へ伝えたい情報を、少しずつ書き足していきます。自分の死後と向き合う時間に少し疲れたのでしょうか。いったんノートを伏せ、きらきらと風に乗る石鹸玉に、まぶしく心を預けます。
(監修:神野)
2026.03.11 放送
かつては、一階だけの平屋づくりの家が、今よりたくさんありました。石鹸玉を吹けばきらきらと風に乗り、すぐに空まで届きます。「広かった」と過去形でまとめることで、昔をなつかしむ心がしみじみと刻まれました。古き良き日本の風景が、記憶の彼方に明るく輝きます。
(監修:神野)
2026.03.10 放送
子どもたちが集まって、トランプをして遊んでいます。ババ抜きで勝った子は、他の子の勝負が終わるまでは暇なので、次なる遊びとして、石鹸玉を吹き始めました。あっちでトランプ、こっちで石鹸玉。にぎやかでのびのびとした、春の日向のひとときです。
(監修:神野)
2026.03.09 放送
石鹸玉は、石鹸水をストローの先につけ、息を吹き込んで泡を膨らませる遊びです。のどかなさまから、春の季語に分類されています。きらきらと輝く石鹸玉が好きな人は、たしかに嘘は嫌いそうです。嘘という翳りを対置することで、石鹸玉のすこやかな明るさを引き出しました。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
残りたる肺は半分しゃぼん玉
みんなみんな戦車のまへへしやぼんだま
石鹸玉膨らむ戦争が近い
瑠璃色の月のかけらよしやぼん玉
石鹸玉311の碑に翳す
アンガーマネジメント石鹸玉は虹
花街の石垣超えて石鹸玉
大人とは大きなこども石鹸玉
夜の窓辺海月のごとき石鹸玉
しゃぼん玉児童会長決まりし日
しゃぼん玉二重瞼のポニーの仔
しゃぼん玉割れて傘寿の顔のこる
母を待つつひに空つぽしやぼん玉
密やかに天使のくしやみ石鹸玉
千の石鹸玉万の星へ還る
石鹸玉飛ぶオカリナの丸き音
偽善者のやけに大きな石鹸玉
ずつく靴干して松脂しやぼん玉
しゃぼん玉人は火星に住むらしい
真夜中の虹が見たくて石鹸玉
しやぼん玉ひとつ迷ひて仏間まで
しやぼん玉スカイツリーのてつぺんで
しやぼん玉息のかたちに震えをり
いもうとを泣かすなしやぼんだまのばか
五線譜を飛び出すしゃぼん玉は消ゆ
石鹸玉木星に手を振ってみる
砲弾をすべてしゃぼん玉に変えよ
幼子のハミング石鹸玉ふるふる
石鹸玉わたくしといふ透明度
月一度子供に会ふや石鹸玉
道化師の虹色に吹くしやぼん玉
銃口から出るもの全部しゃぼん玉
石鹸玉瀬戸の夕日に照らされて
病棟の中庭に空石鹸玉
風を追ひ風となりけり石鹸玉
吹けぬ子も輪の真ん中にしやぼん玉
病院の物干し竿や石鹸玉
石鹸玉平和は幾つ産まれたか
あれが地球岬よ蝦夷よしゃぼん玉
おにぎりのラップくしゃくしゃ石鹸玉
泣き止んで石鹸玉吹く子の睫毛
しやぼん玉少女の夢は総合医
アラル海消滅石鹸玉粘る
病室へ届け光のしゃぼん玉
魂よりちよつと重いか石鹸玉
ため息を光に葬る石鹸玉
石鹸玉風に預けて海の色
石鹸玉鋼のやうなさびしさは
胎動の弟へ吹くしゃぼん玉
しゃぼん玉宇宙はドーナツ型らし
駄菓子屋の空瑠璃色のしゃぼん玉
擱筆の窓をゆつくり石鹸玉
しゃぼん玉旧姓選ぶ事実婚
石鹸玉追う石鹸玉より光る子ら
石鹸玉天使の梯子登ぼりけり
石鹸玉万有引力なんて嘘
肩の力抜けよ石鹸玉吹かう
お互ひに地方出身しゃぼん玉
ビンテージジーンズ洗ふ石鹸玉
石鹸玉の喝采ウエディングロード
しやぼんだま死者が数字となるまでの
生と死のあわいのひかりしゃぼん玉
ボルボロンほろほろ石鹸玉割れた
しやぼん玉くるくるパレードが過ぐる
わが顔の入るほど巨き石鹸玉
生くること疑はずゐてしゃぼん玉
二年目の凍結胚や石鹸玉
しゃぼん玉逸れるひとつは吾にあらむ
爺ちやんのハーモニカ子の石鹸玉
石鹸玉母を待つてる屋根の上
しやぼんだま太陽風にゆがみたる
朝に死に夕べに生まるしやぼん玉
しやぼん玉を大きくするや瞳寄せ
ため息をつきたき夜のしゃぼん玉
浮遊してなお自転して石鹸玉
年長のタイムカプセルしゃぼん玉
石鹸玉割れてパンダという平和
石鹸玉吹いて地球を丸くする
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応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
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