こちらのページでは、視聴者の皆様から応募いただいた俳句をご紹介しています。
毎月ご応募いただいた俳句から5句を選び、EBC Live News「きょうの俳句」のコーナーで放送させていただきます。
2026.07.27 放送
グレイヘアとは、白髪を染めず、自然な髪色を生かしたヘアスタイルです。そのナチュラルな美しさは、夏の日差しにも涼しく輝きます。選んだ口紅は薔薇色でした。赤い色は暑さと結びつきがちですが、上品でよく似合っているから、涼しげなのでしょう。自然体のコーディネートに、素敵な年の重ね方を感じます。
(監修:神野)
2026.07.24 放送
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」とは、夏目漱石の小説の冒頭です。やって来た猫の名前を、あれこれ考えていたのでしょう。ようやく決まった名前で呼ぶとき、猫はさて、ミャーと返事をしたでしょうか。髭の涼しさに着目することで、我関せず、飄々とした猫の表情が見えてくるのも楽しい一句です。
(監修:神野)
2026.07.23 放送
東温市の皿ヶ嶺には、一年を通して涼しい風が吹き出す「風穴」があります。この風穴の周辺は、真夏でも平均15℃ほどとひんやりしています。その冷気によって、ヒマラヤなどの高山に咲く青い芥子が、この時期になると見られます。花びらのみずみずしい青さが、涼しさをさらに引き立たせます。
(監修:神野)
2026.07.22 放送
病気や事故で髪を失った人にウィッグを提供するため、伸ばした髪を寄付する活動が、ヘアドネーションです。数年かけて伸ばした髪をショートヘアにカットしました。首の後ろに隠れていた盆の窪もあらわになって、涼しげです。風を首筋に感じるとき、すっきりとした達成感が吹き抜けます。
(監修:神野)
2026.07.21 放送
上高地は、長野県松本市の景勝地です。標高1500mの高さにあり、夏の避暑地としても愛されてきました。日々の暑さから離れるべく上高地を訪れ、ふらりと喫茶店へ寄ります。扉を押すと、ドア・ベルがチリンと鳴りました。その音の涼しさも上高地らしいものだと、旅のひとときを喜びます。
(監修:神野)
2026.07.17 放送
野外フェスは、屋外の特設会場で行われる音楽イベントです。複数のアーティストが、複数の会場でライブをリレーするので、多くの観客が集まって盛り上がります。野外フェスが終わり、静かになった夜を帰ります。頭上に輝く満天の星が、音楽の代わりに、夜空を涼しくあふれます。
(監修:神野)
2026.07.16 放送
みなさんは、夏の涼しさを、どんな場面に感じるでしょうか。この句の作者は、折紙を折るとき、折り目をつけるために紙の上を滑らせる、指の腹を涼しいと捉えました。祈りをこめて鶴を折っているのかもしれません。折紙のするりと有機的な手触りが、涼しさに風合いを与えてくれます。
(監修:神野)
2026.07.15 放送
蹄をもって草を駆ける生きものというと、馬や鹿などの俊敏な動物を思い浮かべます。いきいきと青く生い茂る夏草を、蹄が力強く打って駆け抜けます。「打つたびに」という表現が、涼しさを加速させてゆきます。広やかな野を涼しい風が吹きわたる、おおらかな夏の風景です。
(監修:神野)
2026.07.14 放送
松山の沖合に浮かぶ無人島の四十(しじゅう)島(しま)は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』で、ターナー島と呼ばれました。海に出た釣船に、潮の香が寄せ、風が涼しく吹いています。ターナー島も、ぽつんと涼しく、瀬戸内の海に浮かんでいます。さて、今日は何が釣れたでしょうか。
(監修:神野)
2026.07.13 放送
実際に気温が下がって涼しくなるのは秋ですが、「涼し」は夏の季語です。暑さの中で思いがけず感じる涼しさが、特に嬉しいという感動から、夏に分類されています。家に上がるときに靴を揃える子の、うつむいたうなじが涼しげです。お行儀のよい姿を好もしく思う気持ちが「涼しさ」に託されています。
(監修:神野)
放送ではご紹介できなかった俳句を「佳作句」として少しだけご紹介。
海底にニケの腕ある涼しさよ
世界地図ひろげ涼しき国さがす
半額のきゅうりサンドや帰路涼し
色褪せし地獄図の火の涼しさよ
子らからのパジャマ涼しと言いて着る
シュート百本朝涼の体育館
指揮棒を挟みし総譜宵涼し
夕涼や授乳ケープの淡き青
くすり指涼し卒婚のミルクラテ
一灯に集ふ一族宵涼し
月までの涼しき距離や千羽鶴
Excelのセルに涼しき明朝体
真円を重ねて涼し枯山水
背の秘仏降ろし吉野の涼しさよ
宵涼しパズルピースは魚の形
野音から漏れSPITZの歌涼し
一人旅瓦礫の街や風涼し
洞窟に抱かれしマリア風涼し
死角なき防犯カメラ闇涼し
じゃあまたと同時にあげる手の涼し
涼しさやピロティ走るなぎなた部
水の音のここまで聞こゆ老涼し
薙刀の掻きゆく京の空涼し
千年の半跏思惟の指涼し
涼しさや帽子のつばを軽く上げ
そこらぢふ涼しさを言ふ湯治客
東京は誰の場所でもなく涼し
涼しさや貌なきニケの孕む風
休講の西洋古典窓涼し
瓶覗潜らす生地の藍涼し
ミジンコや涼しくみづを掻いてゐる
野外フェス歩けばリハの音涼し
泡盛を酌めば孤島の月涼し
敗戦の弁や主将の背の涼し
犬吠埼涼し水平線丸し
金糸刺繍の龍の涼しき眼かな
鐘の音涼し大津絵の鬼涼し
星涼し栗色のポニーテール揺る
薔薇涼し誰のひとみのなかだらう
故人にも来る誕生日星涼し
子カマキリ水の色なる涼しさよ
涼しさや砂場の城に月の影
石段を登り切ったる影涼し
ゾウムシの眠る虫塚星涼し
汗涼しこんぴらさんの奥の院
善光寺お戒壇抜け風涼し
江ノ島の灯台白し星涼し
千年の遺構涼しきまほの郷
千段をのぼりて涼し立石寺
涼しさや父の写真の海明かり
臍の緒の血の通う音涼しかり
窯変のわが表札の涼しけれ
不揃いの切り抜きの記事涼しかり
涼しさや酸辣湯麺飲み干して
手水舎の奥にはせをの句碑涼し
からっぽの鳥籠に風棲み涼し
ワイエスの絵に風ありて涼しかり
モナ・リザに黄金比ある涼しさよ
涼しさやガラスのペンで描く地球
ビッグバン語る教授の口涼し
ホテルの朝涼しピンクの紫蘇ジュース
朝涼やナウマン象が眠る湖
チョレギサラダふうわり混ぜて風涼し
いまどきの恋文指先は涼し
涼しさよ裸眼で夜の海を見る
素潜りの海女は涼しく貝を獲る
潮風に入江涼しき舟屋かな
風涼し手作り椅子は間伐材
星涼しするりと解く舫綱
病む犬や尻洗われて涼しき目
観音のまなじり涼し祈りの手
涼しさを五グラム盛りてサラダたる
千年の楠の木陰の涼しさよ
長旅を終えて切りたる爪涼し
公園のランナー涼しき夜の献花
自転車で往診予定風涼し
涼しさや父の新聞ひらく音
カーラジのサザンや窓の波涼し
ペンネーム流れるラジオ宵涼し
玉こんを涼しき顔で食ひにけり
テレビ愛媛ではみなさまから
俳句を募集しています!
応募フォーム、メールアドレス、ハガキの中からご応募ください。メールアドレス、ハガキでのご応募は、お題を含む俳句(ふりがな)・氏名(ふりがな)・住所・電話番号・メールアドレスを記載してお送りください。一人何句でも応募可能です。選ばれた俳句は、EBC Live News「きょうの俳句」コーナーでの放送のほか、テレビ愛媛のホームページ等で紹介します。作者の氏名(ペンネームの場合はペンネーム)、お住いの市町名(ジュニアの場合は学校名)も紹介されます。
(採用された方には放送日を事前に連絡し、記念品を贈らせていただきます。)
※俳句の募集は、毎月第2月曜日、午後6時から開始します。
・応募作品は未発表で、ご自身の作品(著作権がご自身にある作品)に限ります。
・他人の作品に著しく類似、または他人の作品の盗用など、第三者の権利を侵害する可能性があると判断した場合は、応募の対象外とします。
・テレビ愛媛は応募作品による権利の侵害等に対し、一切の責任を負いません。
頂いた個人情報は、優秀句に選ばれた方への事前連絡並びに記念品をお送りする際にのみ使用させて頂きます。
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