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気象予報士:
土井 麻央佳
“世界的な珍光景”大洲「肱川あらし」現象出現も今シーズン初観測ならず 理由は“条件満たさず”【愛媛】
愛媛県は寒気や放射冷却の影響で30日朝も冷え込みました。大洲市で注目されたのが冬の風物詩「肱川あらし」の今シーズンの初観測。現象は現れたものの、条件を満たさず、この日は認定されませんでした。

土井麻央佳気象予報士:
「午前6時半過ぎの大洲市長浜の様子です。霧が川に沿って下っている様子が確認できます」

山から海へと流れる霧。30日朝に観測された大洲市長浜の最低気温は8.5度と、今シーズン一番の冷え込み。この時期に注目されるのは世界的に珍しい「肱川あらし」の今シーズンの初観測です。

「肱川あらし」は気温が下がった晴れの日の朝、大洲盆地で発生した霧が冷気とともに川を下り、伊予灘に流れ出します。この日の朝もこの光景が目前に広がりました。

徳島から訪れた人:
「すごいね。今まで映像では見たことあるんですけど、(霧が)いっぱいでてきてすごいなと思って」

地元の人:
「小さい頃は寒いだけで何も興味もなかったし、嵐が出るのは当たり前やったからね。今は楽しみにしています」

しかし今回は「肱川あらし」の初観測と認定されませんでした。

大洲市長浜支所・久保嘉範さん:
「我々もきのうから可能性が高いと思ってたんですけど、来てみたらちょっと(霧が)弱いなと感じています。ちょっと微妙です」

認定されなかったのは条件を満たしてなかったため。地元の関係者でつくる肱川あらし実行委員会によりますと、午前7時から7時半の間に長浜大橋付近で霧が確認されなければ、「肱川あらし」とは認められないとしています。今回は午前7時台になると、霧は長浜大橋の付近で観測されていませんでした。

ただ橋を通る小学生・中学生たちは冷気に髪をなびかせ肩をすぼめながら登校していました。

「肱川あらし」の発生確率は、岡山理科大学などが観測機器のデータをもとにAIで分析していて、30日時点の予報では、11月4日が最も発生確率が高いとみられています。

肱川あらし予報会・濱田毅会長:
「6時過ぎには間違いなく認定される『肱川あらし』だったんですけど、そこらへんが残念。でも(霧が見られて)良かったですよ」

“冬の使者”の到来はもうすぐかもしれません。

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10月30日 19:06
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