- 委員長
- 高畠 麻子
- 委 員
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- 藤本 毅
- 奥田 春
- 小倉 安加里
- 北野 順哉
- 熊谷 太郎
議 題
『愛媛to地球つながる未来』
5月3日(土)12:00〜13:00放送
- 番組の構成が非常に優れており、地球温暖化という抽象的なテーマを身近な問題として捉えられるよう工夫されていた。愛媛の農業や水産から始まり、アラスカの氷河問題を経て、愛媛県内企業の環境対策まで、ローカルからグローバル、そして再びローカルへという視点の推移が自然で違和感がなく、番組として一本筋が通っていた。
- 番組冒頭で急に子どもたちが登場することに戸惑いを感じたが、最終的には子どもたちに環境問題を考えてもらうという番組の意図が理解できた。子どもたちの発言が大人っぽく、純粋な意見として心に刺さった。番組開始時に子ども向けであることをもう少し明確に示すか、子どもたちの未来を守るという視点を最初に提示すれば、より理解しやすかった。
- 紅まどんなの販売中止やカメムシの異常発生など、具体的な数字とともに温暖化の影響が分かりやすく示されていた。一方で、温暖化により新品種が栽培可能になったという「恵み」の側面も紹介されたが、これを温暖化のメリットとして捉えるのは適切ではない。
- 松本紀生さんの起用により、アラスカという珍しい場所での温暖化の影響を、実際に現地を体験した人の言葉で伝えることができ、非常に説得力があった。氷河の消失や永久凍土の融解、環境難民の問題など、地球規模の環境変化をリアルに感じさせる内容だった。
- 牛乳パックから再生プラスチックを製造するAIPA、県紙産業技術センター、愛媛大学の産官学連携の取り組みが紹介され、愛媛県のカーボンニュートラルへの先進的な取り組みを知ることができ、地域への誇りを感じさせる内容だった。年間で3万トンの二酸化炭素が減少するという紹介については、子どもたちにも理解しやすい比較対象があればより効果的だった。
等の意見や指摘があった。